色々な出産

 

赤ちゃんとの生活が始まってしばらく経ち、

アフリカとは全然違う日々に

ふとしたときに色々考えてしまいます。

 

体調が悪くボロボロだった妊娠期間を

途中からこの安全な場所で過ごせたこと、

強盗たちが今夜来るかもしれないとびくびくせずに

今こうして赤ちゃんと夜安心して眠れていること、

毎日眠る前に感謝しながら布団に入ります。

 

アフリカで色々な出産を見てきました。

 

設備の整った病院で無事に出産を迎えられる女性もいる一方、

そうでない女性もまだ多くいました。

 

陣痛に耐えながら遠くの病院まで一人で歩いて向かう途中、

道端の草むらで出産した女性たち。

 

夜病院にいく手段がなくて

家で一人で産み落とし、

自分でへその緒を切って出産した女性たち。

 

夜中に陣痛に耐えながら、

自転車の荷台に乗って病院に運ばれてくる途中に

強盗に襲われて、ナタで切り付けられ、

肩に大けがを負いながらも必死に分娩をしていた女性。

 

12歳で出産したまだ子供のような女の子。

 

性的暴行を受けて見ず知らずの人の子を出産した女の子たち。

 

出産で赤ちゃんと共に命を落としていった女性たち。

 

出産間近で殺されてしまった女性たち。

 

私が偶然見てきた出産は、

広い世界のたった一部の人たちですが、

こういった厳しい現実に

向き合わなければいけない女性が一人でも減りますように。

 

どこで生まれても、

まだ小さな子供たちが苦しむことのが

少しでも減りますようにと願っています。

 

 

 

 

 

栗山さやか | 病気などのこと | comments(7)
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