少し長くなってしまいますが、
情勢について書かせてください。
少しずつ前から、ブログにも書いていましたが、
モザンビーク中部北部の情勢が悪化していました。
モザンビークでは、今年に入り
モザンビーク民族抵抗運動党の襲撃が更に激しくなっています。
海外の報道では、内戦の始まりと報道されていますが、
その様子が激しくなっている地域が増えています。
別の州のひどい地域ではほぼ毎日どこかで襲撃が起こっていて、
隣国のマラウィやジンバブエにはモザインビークの人々が難民となり
1万人以上が隣国の難民キャンプで暮らしています。
公式な形では発表されていない人数も含めると
外国人が今年に入り何十人か殺されていると言われています。
私の住んでいる州はまだ大丈夫かと思っていたのですが、
3か所で政府の病院等に襲撃がありました。
私どもの協会運営も国内情勢が悪化にするに伴って
その影響を感じていました。
外国人も多くはない場所で、
大きな企業からの派遣でも政府間援助の従事者でもなく、
個人で現地で活動している自分の立場が
どんどん厳しい状況に追い込まれていきました。
特に私が危ないのは、偶然子供たちの勉強小屋の1つの拠点が
民族抵抗運動党を支援している人がたくさん住んでいる地域にあるからです。
民族抵抗運動党の支援者たちが一軒一軒家を回って軍の人々に
配給する食料を集めていて
政府が激怒して一切援助しないようにと通達を出しています。
自分の身の回りで見聞きする話、
現地の人々から頻繁に聞く怖い話、
色々な人々からの助言、
自分が外国人であり、活動している地域等が問題となり、政府側からの
身柄拘束や、最悪のことが起こってしまうのではという不安もでてきました。
そういう状況でも、なんとかならないかと模索していたのですが、
今この状況で、外国人である私がそういう地域を支援している
協会にいること自体がリスクであると思い始めました。
何かに巻き込まれてしまうと子供たちへの支援の
勉強小屋の継続自体が難しくなってしまいます。
モザンビークでは他のアフリカ諸国同様、
色々な国からの投資や、天然資源開発などもどんどん進み、
多くの海外企業もますます進出していて、
安全な場所にいらっしゃる日本人の方も
多くいらっしゃると思います。
ただ私の住んでいる州は、他の州と比べると外国人がまだ少ない地域で、
一人で暮らし、一人で現地の協会で活動をしているので、
危険度もそもそも違うとも言われていました。
今まで、万が一、何かが起こってしまっても
自己責任としてやってきましたが、
こうした状況を知りつつここに残り、
本当に何かが起こってしまった場合、
現地のお世話になった人々だけではなく
日本大使館をはじめ多くのかたにやはりご迷惑がかかってしまいます。
ものすごぐ悩みましたが、
まずは、身の安全を第一に考え、
隣国のマラウィに一時的でも移動することが大事だと決断しました。
アシャンテママはしばらくは、電話で状況を確認しながら、
5年以上も一緒に働いてくれている
ルーシアさん、フィロメーナさん、マヌエルさんに
協会のいろいろなことはしてもらいながら、
今後も変わらず支援していけたらと思っております。
今は住んでいた場所から陸路で2時間半で着く
隣国マラウィに無事に到着しました。
皆さまにご支援していただいて続けている活動、
急いで荷物をまとめ、隣国に来なくてははならなかったこと、
ほんとうに無念です。
状況をみながら、短期間でも様子を見に戻れたらと思っています。
早く内戦状態が沈静化してくれることを願っています。
今後とも2つの子供たちの勉強小屋は続けていけたらと思っており、
引き続き見守っていただけたらと思います。
どうかご理解いただければ幸いです。
いつも温かいご支援心から感謝申し上げます。