心配していた子供たち


 去年、新しい勉強小屋のまわりを、
 うろうろ歩いていたとき、
 ボロボロの服をまとった女の人がいて
「うちの子供たちを見て」と言いました。

 子供たちを見に行くと、
 3歳ぐらいの男の子と、1歳になる女の子で
 2人とも栄養失調で
 病院に入院していて退院してきたばかりで
 また2週間後に病院に戻って経過を看てもらうと話してくれました。
 家でできるサポートのアドバイス、食料の援助をしました。
 
 私が日本に戻っているときにもずっと気になっていて
 ルーシアさんたちに様子を見に行ってもらっていましたが、
 家にいっても誰もいない日が続いて
 「きっと遠く離れたブッシュの中にいって
 畑をたがやしているんじゃないかな」と聞いていました。

 先日、この2人の子供たち、ほぼ同時期に
 亡くなっていったと聞きました。

 この子たちのお母さんは、今まで9人産んで4人が生き残ってると言いました。

 この地域に住む人たちの多くも、学校に通わずに
 大人になってしまった人たちです。

 しばらく中断している女性の勉強小屋、 
 ここの勉強小屋でこの地域の女性たちを対象として
 また始めたいと思っています。
 
 
写真  新しい勉強小屋 
   朝9時からなのにみんな朝6時頃には来て
   ゴミ拾いや掃き掃除をして待っていてくれます。
   みんな勉強するということが楽しそうです。
  一本の鉛筆とペラペラノート、大切に抱えて通ってきています。


栗山さやか | モザンビークでの活動 | comments(10)
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