病院での臨床実習


今は、病院の産科病棟にある未熟児集中治療室で
臨床実習をしています。

小さな小さな赤ちゃんたち、
脳や体のそれぞれの器官がまだ
しっかり発達していなくて
お乳を吸う力がなかったり、低血糖症、低体温症、
敗血症、髄膜炎、呼吸器官等の問題等を抱えている子達がいます。

定義では2500g以下から低出生体重児(未熟児)になりますが、
ここでは1000gの子達も珍しくないです。

日本や先進国だったらたとえ500gで産まれてきても
育ってくれる可能性は十分あるようですが、
(世界最小は200g台の赤ちゃんだそうです。)
ここでは、900g以下になると生きていくことは
とても難しく、産まれて数日以内に亡くなっていってしまいます。


今日も保育器の中で酸素ボンベをつけながら
苦しそうに一生懸命していた息をしていた
小さな小さな体の赤ちゃん。
亡くなっていってしまいました。

週末も勉強小屋の隣に住む20歳の
男の子が亡くなったと連絡が入りました。

周りでいつも子どもや若い子が亡くなったと
お葬式があります。

ここでは、赤ちゃん、子どもたち、
若い人たちが多く亡くなっていき、

いつだったか、モザンビークで知り合った
どこかの先進国の子が話した、
「ここではたくさんの命が産まれて
たくさんの小さな命が亡くなっていくね。。」
って何気なく言った言葉をまた思い出し、

ここで多くの子どもたちが亡くなってしまうのは
病院の設備等の問題もありますが、
人々の無教育と貧しさが大きな原因だと
いつも思います。

もっと勉強を頑張り、
色んなことに対応していくことが
できるようにこれからも頑張りたいです。

協会の子どもたち、日曜日には
先週の国語の試験に続き
今回は、算数のテストをしました。

みんな一生懸命解いていました。

1年生のクラスの子達は
足し算を自分の手の指、
足の指を使って数えていて
かわいかったです。

また採点結果報告しますね。




 
栗山さやか | 勉強 | comments(4)

よかったと思った話

少し前になりますが、
ここの国立大学に通う裕福な家庭の女の子が
大学の話をしていました。
国立でもかなりの学費がかかり(夜間の部で1ヶ月九千円ほど)
大学に通えるということは
とても裕福な家庭の子に限られています。

ある日、大学のある学科の教授が、
教室のドアをしっかり閉めさせて

「次にある試験、試験結果関係なしに
6500円、私に払った人のみ合格にしてあげるから。」と言って、

結局そのクラスの60人ほどの生徒たち
みんな払って単位をもらったそうです。

ただ一人の女の子がどうしてもお金を用意することができず、
その教授に払えないことを伝えに行くと

「お金、払えないんだったら、私と性交をすること」と言われ、
それを断ると試験を一人だけ落とされてしまいました。

こういう風に、これに似たようなことはよくあることで、
暗黙の了解みたいになっているような気すらいつもしていました。

でもその女の子は、
その教授との会話を
録音機能の付いている携帯電話で録音して
大学長に証拠として提出し
その教授は無事、解雇されたそうです。

その話を聞いて私の頭に一瞬にして
日本語の「正義は勝つ」という言葉が浮かび
とても嬉しかったです。

ここで暮らすようになって
人々があまりに貧しいこともやはり
驚きましたが
それ以上にあんまりに公平さや正義が
普通に生活していく上だったり、
社会の仕組みにないように感じてしまうことに驚きました。

正しいことをしている人が
評価されず、犯罪やひどいことをしている人たちが
権力やお金の力で優位に立っているようにも
思いました。

でも今回の話を聞いて
少しずつ色んなことが変わってきているように
思いとても嬉しく思いました。







 
栗山さやか | 日々の暮らし | comments(7)

寒くなってきました。


ブログの更新が遅くなってしまい

協会の活動報告もできずにいて

たいへん申し訳ないです。

寒い冬に近づいてきて、
毎朝4時起きが辛い毎日になってきました。

 

医療学校で老人医学、泌尿器学、小児医学の

学期筆記総合試験がありました。

 

小児科医学では出題範囲が2000ぺ-ジ以上で

更に勉強漬けになっていました。

 

先週からまた病院実習も始まって、

朝7時から病院での実習、午後は学校に戻り疾患討論会、

夕方からは強制勉強会です。

週末の夜も交代で夜間実習が緊急病棟ではじまります。

 

実習でも毎週金曜日は、それぞれの病棟で診断、投薬等の

実技試験です。

 

おとといの土曜日は、午前中は医療学校の清掃、

午後から協会の勉強小屋に行って

協会の子供たちも

それぞれのレベルに分かれて

国語(ポルトガル語)のテストをしました。

 

みんなとても緊張していましたが

一生懸命取り組んでいました。

 

協会の子供たちが通う政府の学校に

行ったときに、

先生たちが協会の子どもたちが持っている袋でわかるのか
「あなたの協会に通っている子供たちは

学校のクラスの中でもとても優秀だわ。

しっかり勉強教えているのね」と

また言ってくださりとても嬉しく

こういった機会を与えてくださる

ご寄付をしてくださっている日本のみなさまに

心からお礼申し上げます。

 

ブログの更新が止まってしまっていましたが
なるべく更新できるようにします。
本当にごめんなさい。



 

栗山さやか | 勉強 | comments(6)

蚊帳を買わせていただきました。

ご報告させていただくのが
とても遅くなってしまい申し訳ないです。

1月にマプトに行ったときに
必ず買いたかったもの、私の住んでいる州では
手に入らない頑丈なタイプの蚊帳でした。

そしてマプトの路上で見つけて、
まけて貰って買わせていただきました。
輸送費も含め、合計で51645円
合計65枚、48kg、計算すると蚊帳1枚約794.5円で
購入させていただきました。

3年から5年ほどは使える頑丈なタイプのものです。
(盗まれてしまうこともありますが、
破けてしまった箇所はみんな縫って大切に使うので
もっと持つかもしれないです。)

プレミオとして子どもたちに渡させていただきました。
みんなとても大喜びでした。
ご支援本当にありがとうございます。。

ここでは子どもや成人の人が亡くなってしまう
死亡原因のひとつのマラリアにかかってしまうことを
蚊帳を使うことによって高い確率で防げます。


みなさまのご支援心から感謝致します。






栗山さやか | お礼 | comments(7)
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