献血と輸血のこと。
2014.03.16 Sunday
少し前に医療学校で、生徒集会があったときに、
先生に
「全生徒卒業までに一人最低2回は献血をすること。
しなかったら最後の国家試験は受けれないよ」
と言われました。
病院の実習では患者さんに採血や輸血をしていますが、
自分が献血をするは海外に出てから初めての経験でした。
日本にいたときはときどきしていましたが、
1回200mlの採血でした。
学校に献血チームの人たちが来ていて
すぐに献血をしました。
ここでは、献血といえば、500mlと決められていて
500mlも取られて大丈夫かなと少し不安になり、
途中の400mlで頼み込んで止めてもらいました。
家に戻り、やはり具合が悪くなり、
38度以上の熱が出て
ベットから立ってお手洗いにいくだけでも
かなり辛く、何も食べれずベットに丸二日寝込みました。
次回からは200mlまでにお願いしようと思いました。。
ここでは、患者さんに輸血が必要な場合、
緊急病棟でも入院患者さんでも、
まず原則としてこの患者さんの家族が
献血をしなければなりません。
家族が献血をした血をそのままその患者さんに
使うわけではなく、
病院の血のストックの穴を埋めるためです。
輸血で、HIV、マラリア、B型肝炎、梅毒等に
感染してしまうことがあるので
献血をする前に血液検査しますが、
緊急病棟で実習していたとき、
緊急で運ばれてきて
ベットで苦しんでいる患者さんの家族が
献血をするためにした血液検査で
自分自身がHIVに感染していることが
わかる場合がかなりありました。
HIV感染していたり、マラリアだったり、
ヘモグロビンの数値が低く献血できない場合も多く、
輸血が必要な家族に輸血をするために親戚中を探し回って
献血をしてもらう人をみんな一生懸命探します。
それでも家族のほとんどが
HIVに感染してしまっていたり、
栄養不良だったり
どうしても血が見つからない場合は、
病院は無料で輸血をします。
ですが、看護婦さんの中には
血が用意できないなら血は買わないといけないと
言って、お金を払うようにうそをつく場合もあり、
協会の女性たちも借金をして1リットルの血に
3600円を払わされた場合もあります。
ここのとても貧しいかたたちに取ったら
この3600円という金額は、日本の普通の人たちが
考える10万円ほどの価値すらあります。
一度協会の若い女性、エイズを発症し末期の状態で
輸血が必要で、母親も極度の栄養失調で献血ができず
他に頼れる家族もいなかったため、献血できずにいたら、
お金を払えと言われたといい、
私はあーと思い、
すぐに入院病棟に行き、
この看護婦さんの気分を損なって
患者さんがひどい扱いをうけてしまわないように
気をつけながらさりげなく、
「お金は必要ないと思ったんですが。。」というと
しぶしぶ輸血をしてくれました。
病院でのそういったお金の要求は
ここでもとても問題になっています。
ですが政府も対策として
調査の人たちを定期的に送ったりしています。
こういったことがまだありますが
これからどんどん減っていけばと思います。