アエッシのこと。

                   

1年ほど前、協会の畑で働いてくれている1人の女性、スリアさんが

「娘が先週、亡くなってしまって

 彼女の3人の子供たち引き取ることになったの」って。

 

娘さんきっと私より若かったと思います。。

 

残された彼女のまだ小さな子供たち3人、

栄養失調でお腹がぱんぱんに膨れあがってしまっていて、

 

「勉強小屋のある日は他の小さな子達とここで遊んで

ご飯ここで食べさせてね。」って伝えていました。

 

前にその中の1人、3歳の女の子アエッシが
下痢が止まらず、物を何日か食べないと伝えてきてくれて、
すぐ病院に連れていくように伝えました。

 アエッシ入院することになって、

私の通っている医療学校は病院のすぐ隣にあるので

早朝早めに行ったり、お昼休みの時間に食べ物を持って

アエッシのいる子どもの病棟に会いにいっていました。

 

肌の色が違うので小さい子は私を怖がることが多いのですが、

アエッシはすぐなついてくれて

私が帰ろうとするたびに、

「行かないでー。一緒に連れて帰ってー」って泣いていて、

3歳とは思えないほど小さくてとても軽い
痩せこけた体のアエッシを抱っこするたびに

早く元気になって退院できますようにって思っていました。

 

病院に行くときや入院するとき、

やっぱりたくさんの人の目に触れる場所だから

ご家族のかたたちは、

子供たちに持っている中でも一番きれいな服を着せます。

 

でもアエッシはぼろぼろの破けに破けたぼろ雑巾のような服で。

 

ちょうどイギリスに住まれている日本のかたから

段ボールいっぱいの古着をいただいていたので

アエッシに似合う服を何枚か探して、持って行って着せてあげると

具合悪くぐったりしていましたが、とても嬉しそうにしていて。

それがアエッシを見た最期になり、翌日の朝に亡くなってしまったと

連絡が来ました。

 

アエッシ、数か月前に自分の亡くなったお母さんは

病院にいるってずっと聞かされていて、

今は自分が病院に入院して、でも

お母さんはいなくて、不思議そうに

「ここは病院。お母さんはどこ?」って

聞いていて、頭のいい子で。

 

 

きっとまだお母さんが亡くなったこと、

アエッシも亡くなってしまったこと

理解できない残された他の2人の子供たちのほっぺをなでながら、

 

「貧しい人たち、子供たちがどんどん死んでいってしまうのは

世の中は強い立場の者(恵まれている者)は生き残り、
弱い立場の者は死んでいくようになっているんだよ。」って

いつだったかここの誰かに言われたことふと頭に浮かびました。

 

私はきづいたら何年もアフリカにいて、

貧しく生まれて、苦しい過酷な生活をし、

貧しいまま亡くなっていく人たち、子たちをそばで見てきて、

弱い貧しい立場の人たち、子供たちが亡くなっていってしまうのは、

当たり前だという考えかた、現実を本当に少しずつしか変えていけないかも
しれないですが、

これからも最善の方法を模索して
自分のできる限りのことをと思っています。

 

どうかアエッシのママ、アエッシ、

天国で穏やかに暮らしていますように心から願うばかりです。

 

 

みなさまからのご寄付、ご支援本当にありがとうございます。

心からお礼申し上げます。

 

 

 

 

 

栗山さやか | モザンビークでの活動 | comments(4)

シャーペン

 


  

 

ここでテストや試験の時は、回答用紙は鉛筆ではなくて、
ボールペンで書きます。

 

鉛筆では、あとで誰かが、(例えば先生とか)
回答用紙に書かれている回答を不正に変更しても

ばれないのでそれを防ぐためだそうです。

 

だからどこの学校でも試験のとき

最初に鉛筆で書いて、回答確認してから

そのあとボールペンで書き直して提出する生徒がほとんどです。

 

父親が来てくれたとき、使っていたシャーペンをくれました。

それをカチカチ使っていたら、クラスメートのみんなは、今まで見たことがないもので、

 

「見た目、ボールペンみたいだけどこれは鉛筆みたいに消せるの?」ってみんな

聞いてきました。

 

それからふと日本にあってここにはないものってなんだろうって

ぼけっと考えました。

 

信号とかエレベーター、エスカレーター、歩く歩道とか、

自動販売機、自動改札、地下鉄、地下街、遊園地のメリーゴーランドとか
ジェットコースター、
手乾燥機、ウオシュレットのトイレ、自動ドア、回転ずし、とか
みんなとても驚くだろうなぁと思いました。

  

 掃除機とか洗濯機、乾燥機、食器乾燥機とか

普通に電動の鉛筆削りとか(みんな小さい鉛筆削り使ってる)なども。

 

そういえば、数年前にここの町をたまたま通りかかって

警察に捕まっていた日本人の人!がいてお金を貸してあげたことがありました。

 

拘置所から無事に出てきたときに、しばらくうちに滞在していて、

そのときに、電動歯ブラシを使っていて、ビックリ+懐かしい気持ちで

いると、この方も、拘置所の中でウィ−ンって使っていたら

周りの人たち、

みんなに大注目されたよ。って話してくれました。

 

 

1980年代、90年代には日本では当たり前のようだった

固定電話とかビデオデッキとか、アフリカは内戦など不安定な時代だったので

そういうものはほとんど普及されていなかったそうです。

 

数十年後にいっきに携帯電話の普及になったから

ある程度余裕のある人は、携帯電話は持っているけど固定電話みたことない人が多いと聞きました。

 

村にいたときも、テレビのつけ方わからないーっと、

村では裕福そうな女性が聞いて来ていました。

 

 

この町でも電卓とか携帯電話の使い方、
時計の読み方、ペンとか鉛筆も読み書きできない人が多いので
知らない人たちがとても多いです。

 

車に乗ったことがない人たちもやっぱりいて、
ドアの開け方、閉め方知らなかったり。

 

このあいだの日曜日、学校の生徒は強制参加で町の広場で
政府の人たちが献花をするのを見に行かないと

いけなかったのですが、前にいた大金持ちそうな人がIパットを持っていて、

生まれて初めて生でみました。

 

私もすごいびっくりしました。

 

あれは何に使うものだろう、なんか写真を撮っていた?ような気がします。

Iポットの進化したバージョンと思いました。

 

ツィッターというのもネットでよくその言葉を聞きますが

いったいどこでみれるのか、携帯電話?のみなのかなぁとか

アプリって言葉もよく見かけるけど何だろうなぁと私も思っています。


少し違うけど、ドヤ顔って顔もどんな顔のことだろうなぁと思っています。
(ネットで調べれはいいだけのことですが・・。)

 

でももしかしたら、ここの人たちが一番驚くのは、

私が小さい頃、よく見かけた、無人販売でお野菜売ってたり
することかもしれないなぁと
思いました。

 

誰も人がいなくてもしっかり代金を置いて品物を持っていく。

今は日本でも難しくなっちゃったのかもしれませんが、

私が小さい頃はたぶん日本中にかなりあったと思います。

 

ここでは、誰かに襲われないか、強盗、泥棒に入られないかって

子どもでも心配しているのが当たり前なので、

 

普通に誰もお店の人がいないのに、
お財布お財布って代金を箱の中に払っている人たちを

見て育ってこれたってことはとてもいい影響を子供のときに
与えてもらえたんだろうなぁとふと思いました。

 

 

 写真。
 みんな頭でもの運びます。
 
2枚目。 協会できて少し経った頃の写真です。

     2010年の2月から勉強小屋の授業を始めました。

       3年以上経った今もこうして活動させていただけるのは
      みなさまの温かいご支援のおかけです。。。


      本当にありがとうございます。 

 

 

 



 

 

 

栗山さやか | 日々の暮らし | comments(6)

鎌倉へのお散歩会のお知らせです。

 

 

お散歩会(今回で8回目です。)を
来月、開いてくださることになりました。

 

 


5月の11日に鎌倉へのお散歩です。


このお散歩会では、5千円の会費をいただいてしまっています。

集計してくださって全額そのままいつも協会の活動費にと
送ってくださっています。

日本でも5千円もあったら色んなものが買えたり、
おいしい食べ物が食べれます。

それでも「いつもとても暖かい会だったよ。寄付、困っている人たちのために
しっかり使ってね。」ってお言葉を後からいただくと
本当にありがたくていつも目頭が熱くなります。。

日本でショップ店員とか、OLとかフリーターしてた頃、
こんなに目頭が熱くなったり、ありがたくて温かい気持ちになったこと
あったかなって思いました。

私も協会での活動を通して、
見ず知らずのものを信用してくださってご支援をしてくださる
みなさまに色んな温かい気持ちをいただいています。


いつもご寄付をなさってくださっているかたがた
本当にありがとうございます。



以下のアドレスに詳細を書いてくださっています。


 

「プラッと鎌倉さんぽ」
日付:2013年5月11日(土)
場所:鎌倉
※応募締め切り5月1日

 

どうか宜しくお願い致します。

 

2011年の10月に発売させていただいた

「なんにもないけどやってみた」の本が

増刷させていただけることになりました。

読んでくださったかた、
ご購入いただいたかた、色んなご友人やお知り合いに勧めてくださったかた
本当にありがとうございます。。。


心から感謝を申し上げます。



 

写真 。 ご飯をもらう順番待ちの子たち。
しっかり手洗ったよって見せてくれています。


2枚目、3枚目。
 みなさんのご寄付で取り付けたドアのなかったかたたちの
 家のドア。

 3枚目の左の女性は、亡くなった妹の子どもたちも自分の子どもたち
も合計6人の子どもたちを一人で育てています。 
 協会の畑で働いて生計を立てています。





栗山さやか | お散歩会 | comments(5)

一緒に働いてくれている女性たちのこと。


  

今、協会で働いてくれる子は、1人のアルバイトの男の子

高校3年生のマニュエルと、あとは協会の女性たち自身が勉強小屋の女性たちの授業、

子供たちの授業をしています。

マニュエルは、1年半ぐらいもう働いてくれています。
信仰深いイスラム教の男の子で、まじめで字がとてもきれいです。

 

協会の女性たちは

ほぼ学校に通ったことがなかった女性たちですが、

読み書きが少しでもできる、小学校3、4年生まで昔通ったことがある女性たちも

数人いることがわかって、その女性たちが
勉強小屋で子どもたちの授業がある日働いてくれています。

近くのキリスト教の教会で

昔学校に通う機会に恵まれなかった大人の人たちに

読み書きを教えてくれていて、

そこに通うこともすすめています。
 

勉強小屋で働いてくれているのは合計で、5人の女性たちで、

その中の4人はHIVに感染してしまっていますが、

勉強小屋で子供たちのご飯を作ったり、みんなで

協力して働いてくれています。

 

畑仕事や、水汲み、薪さがし等の仕事しか経験のない女性たちに

子供たちを教育したり、指導するお仕事は難しいかなって

思っていましたが、みんなとても頑張ってくれています。

 

前は、高校生レベルの子達を雇っていましたが、

私の家を事務所代わりに使っているので

盗みがひどく、トイレに行っている間に盗まれるかもと思うと

ゆっくりトイレもいけず、物はいつも誰かに盗まれているのは確かだけど

一体だれか証拠もなく、働いてくれている子同士の口げんかも絶えず。。

 

協会の女性と揉めて、

「この魔女がっ」って暴言吐いたり、

ここでは、人にひさしぶりに会うと握手したり

するのですが、

協会の女性たちが、握手しようとすると、

 

「握手するのいや。呪いかけられそう」って

本気で心配して拒否したり。

 

年に2回開いているお祝いの日があって、

鶏10匹をみんなで分けて食べようと準備していて、

私が少しその場を離れて戻ってきたら

一気に鶏のお肉が減っていて、

前は鶏10匹で十分足りたのに、子供たち1人当たり、

小さいかけらぐらいの鶏のお肉しかあげられなくて

明らかに、私が離れたすきに食べられた?ってわかって。

 

最後は、お金を保管していた南京錠をつけてあった
バックもナイフで切られてお金盗まれたり、私の家の鍵を盗まれて、

夜中に、盗んだ鍵使って、知り合いの泥棒の男の子たちと

うちに襲いに来るかもしれないと思うとこまでいってしまって、

もうこれは危険だと思って3人いた女の子たち、

一気に辞めてもらいました。

(ここでは、家で働いてくれているお手伝いさんとかが家の鍵を盗んで強盗たちに売ったり

家の人がいない留守の情報提供を泥棒たちにしたりすることもあります。)

 

一番最初に2人の現地のかたを雇って、協会を立ち上げたかた一人のかたとも
最後は色んなことが問題になってしまったり、
長い間、一緒に働いている子達のことで悩んでいましたが、

今は、逆に信頼のおける協会の女性たち自身が元気に働いてくれて

一生懸命働くのは、どこまで読み書きができるとか、学歴とかは

働いた経験があるとか関係がないんだなぁと気づかせてもらえました。

                                      

ここでは高校に通っているレベルの子達は、高学歴の部類に入るのですが、

貧しいかたのほうが逆に責任感もあり

働けることに感謝して働いてくれているなぁと思ってしまっています。


 写真。
またご支援いただいたお洋服の写真です。
送っていただいたお洋服を選んでいる子どもたち。
日本の幼稚園で使っていた?黄色い帽子。
似合っていてかわいかったです。

毎日毎日毎日同じよたよたの服の子たちもいて、
そこの子たちにとったらとても素敵なプレゼントでした。
本当にありがとうございます。


3番目の写真。勉強小屋に住んでくれていて、
一生懸命働いてくれているルーシア。
私と同じ年ぐらいで、無事に進級試験合格して、
今年から中学1年生になりました。







栗山さやか | モザンビークでの活動 | comments(5)

日曜日の夜中

 

今は日曜日の夜中です。

ブログの写真の貼り付け、いつもだいぶ時間がかかるのですが、
ネットを使用する人が少ない夜中だからか、
今日は、すんなり貼り付けができるので、
しつこいですが、たくさん貼り付けさせてください。



 

ここは、だんだん寒くなってきましたが、

晴れていて空気も澄んでいて今日は、気持ちがいい日曜日でした。

日本は今は、お花見の季節ですね。
今年もきれいな桜が日本中でたくさん咲いているんだろうなぁと思います。

今、お湯を沸かして、温かい日本茶をふーふーしながら

飲んで幸せを感じています。

東京に上京したばかりの頃に知り合った友人の一人が

お手紙を送ってくれました。

「日々悩むことも多いけれど、ささやかな毎日が幸せだよ。
さやかのブログを読むと
色んなことに感謝して、明るい心で素直に生きて行こうと思うよ」と
書いてくれてありました。

私も改めて色んなことに感謝して、明るい心で素直に生きていこうと思いました。


写真。

休まず勉強小屋に通った子に渡すプレミオの一つにサンダルがあります。
だいたい1年ぐらい使うと写真のように穴が開いてきてしまいますが、たった1足のサンダル、

生まれて初めて履く履物の場合もありみんな大切に使っています。


ここではプラスチックのタライも貧しいみんなにしたらとても高価な大切な家財道具です。
割れてしまっても写真のようにみんな上手に縫って使っています。




 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

栗山さやか | 雑記 | comments(5)

頂いた本とノートの写真です。



本は今までで200冊ほど送っていただきました。
本当にありがとうございます。


文房具屋さんからいただいたノート。

私もこの自由帳、小さい頃使っていたなぁと懐かしく思いました。

子供たちに、援助をなさってくださるみなさんは
みんなが元気でしっかり勉強を続けて生きていってくれることが
嬉しいんだよ。といつも伝えています。


本当にありがとうございます。







栗山さやか | お知らせなど | comments(2)

物資のご支援について。申し訳ないです。。


 

 

みなさんが毎日一生懸命働いてその中から出してくださったご寄付、

大切に大切に使わせていただいています。

 

 

去年は、物資のご援助をなさってくださったかたがたが数人いらっしゃって

本当にありがたかったです。

 

もう1年ほど前のことになりますが、

東京に住む男性が協会の子供たちにってお荷物を以前送ってくださいました。

 

その男性が、荷物の準備をしてっくださっていたときに、

協会の子供たちにと文房具をと思って

ご自宅の近くの文房具屋さんに行ってくださった時に、

なにげなく私たちの協会の話をしてくださったみたいで

なんとその文房具屋さん(日野市百草団地の多摩書店さん)のかたも

協会のことを知ってくださっていて

素敵なノート等も一緒に送ってあげってと。プレゼントしてくださったようです。

 

私はありがたくてありがたくて。。

 

そして、さらにもう一度、子供たちにたくさんの贈り物を送って

くださって。。

 

本当にありがとうございました。

 

そして、子供たちへの本当にたくさんのお洋服を送ってくださったイギリスに住む日本の女性、

日本に住まれる2人のお子様のお母様でいらっしゃる女性、

浜松のキルトの会のみなさま、

ブログにもよくコメントをくださるCANDYさん、河田さん、鬼丸さん、栗山さん、
南アフリカのまやさん、手作りのブレスレットを送ってくださったかた、
年賀状を書いてくださった中学生のかた、

たくさんの色んなものを協会の子供たちに送ってくださって。

 

お気持ちがありがたすぎて、喜ぶみんなの様子を見て、

私は涙涙でした。。

 

本当に本当にありがとうございます。。

 

 

細菌も物資のご支援をと考えてくださるかたからコメントをいただき、

本当に感謝しております。

 

ただとても残念なことに日本からアフリカに荷物を送るのは、

何か月もかかる船便でも送料がかなり高額なうえ、

去年の終わりぐらいから、

外国からきた荷物には関税(50%ほどだそうです。。)が
全てのものに対してかけられることになり

荷物を受け取るにもお金が必要になってしまいました。

 

どこでもドアがあればいいのにといつも思ってしまいますが、

せっかくの温かいお気持ち、お申し出をお願いすることが難しく、

たいへん申し訳ないです。

 

もしも関税の問題等をクリアーできるようになったときに

またご連絡させてください。

 

本当にお気持ちありがとうございます。

 

みねさま、送料についてのコメントありがとうございます。。。

 

 

 

 写真。

送ってくださったお洋服で

年の終わりの会に、1人一着ずつ
クリスマスプレゼントにさせていただきました。勉強小屋に並べて、服屋さんみたくして
みんな順番に選んでいきました。 みんな大興奮で見ていたこっち興奮してしまいました。

本当に本当にありがとうございます。









栗山さやか | お知らせなど | comments(3)
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