ビザとボランティアのこと


  日本のパスポートを持っていると、
 ビザなしでも入国できる国がたくさんあって
 とても恵まれているなぁと思います。

 国と国の国交がなかったり、関係が悪かったりすると
 出身の国によって入国ができない国があったり、
 ビザ代が異様に高かったり。

 インドにいたときにバングラデッシュの観光ビザをもらいに
 インドにあるバングラデッシュ大使館に行ったときも、
 簡単な面接がありましたが、ビザ代、日本人なら無料でした。

 確かアメリカ人の子達は
「バングラデッシュの
 ビザ代100ドルだー。。。」と悲しんでいました。

 アメリカ人の子達は、
 確かいくつかのアラブ圏の国、
 イエメンとかシリア?(だったかなと思いますが)
 は観光ビザ取得は難しく
 「簡単には入国できないんだよー」って
 言っていました。

 イスラエル出身の子達なんて、
 ほとんどのアラブの国はもちろん入国できないです。
(あんなにモダンで都会なドバイがあるUAEですらだめみたいです。)

 イスラエルも他の
 アラブの国の人たちの入国を認めてないし、
 以前も書きましたが出身国関係なしに、自分のパスポートに
 他のアラブやイスラム教の国の入国スタンプがある場合、
 イスラエルへの入国拒否されたり
 別室に連れてかれて質問攻めや
 全ての荷物の細かいチェックがあったりしていました。
(持っているノートまで一ページずつ目を通されて質問されたそうです。)

 逆にイスラエルの入国スタンプがあると
 たくさんのアラブの国では入国拒否されます。

 アフリカの国でも、
 南アフリカとかマラウィ(今現在は必要)は
 日本人ならビザなしで入国できました。
 出身の国によってはかなりの額のビザ代を払わないといけないです。

「日本人なんかはいいね。
 ビザなしでOKの国がたくさんあって、、」って色んな国の旅人に
 貧乏バックパッカーしてた頃よく言われました。

エチオピアの施設でボランティアしていたとき、
観光ビザでエチオピアに入ってボランティアしていました。

エチオピアの観光ビザは最大で3ヶ月もらえて、
本当は数週間の滞在の予定でしたが、施設に住み始めて3ヶ月経っても、
まだここでボランティアを続けたいと思って、移民局にビザの延長の手続きに行きました。

私は、ボランティアとしてこの国にいても、
きっとあっさり延長認められるものだと思って
気楽に行ったら面接があり。。

「はっ ボランティア?」と却下されそうになりました。。。
なんとか頼みこんで
そして1ヶ月だけの延長を許可してくれました。

私はびっくりして、エチオピアに何回かボランティアで来ていた
ヨーロッパ出身の女性に聞いてみました。

そしたら、

「移民局でボランティアがしたいから、
ビザの延長をお願いしたいなんて言っちゃだめだよ。
国は観光できてお金をじゃんじゃん使って、
国にお金を落としてくれる外国人が欲しいんだよ。
ボランティアして、
全くお金を使わずにいる人たちには、逆にうざったいのよ。」っと。

そういうものなんだと勉強になりました。

今いるモザンビークでも、

「ボランティアとかいってるけど、
実はがっぽりお金もらってんでしょ。」

「貧しい人のためとか言ってるけど、
自分もすごい額のお手当てもらっているんでしょー。
俺にも分けてよーー。」と。

こういう偉い地位にいる男の人たちと、
その人たちの事務所とかで2人っきりになるのが少し怖いです。

土地の問題で土地のリーダーと揉めてしまっていた時に、
国の法律をしっかりしっている相談できる人が必要で
やっとあの人だったらって思える人にお願いしに行きました。

モザンビークではポルトガルの影響を受けてか挨拶のときに、尊敬の意味も込めて
両方のほっぺにキスするのですが、(貧しい層の人々はする習慣はないそうですが。。)
そのときに、このかたに口にもキスされたり。。。。

先週もまた別の書類関係の手続きで、
緊張しながら、他の担当者のかたのところへ言ったとき、
たまたま友達の旦那さんが担当の人で良かったって
心の中で喜んでいたら、
この旦那さんと事務所で二人っきりになったときに、
「今日の夜、君の家に遊びに行っていい?」とおしり触られ。

 

権力の人にそういう扱いを受けた場合、

結局は泣き寝入りするしかない自分のふがいなさを感じます。

色んな揉め事がいつもありますが、
このの法律で、

「組織や協会で働く外国人や、協会自体、
土地のリーダーや、土地の責任者が、
やつらは悪いやつだって政府に訴えれば
外国人であるあなたを簡単に24時間以内に国外追放できる」
っていう法律があるから
言動などには本当気をつけたほうがいいよ」とよく言われます。

そういうこともあって
いつもいろんなことに慎重にならないといけないし
時々とても怖くなります。

やっぱりどこの国でも外国人として、
そこの国に住ませてもらうには
とても厳しい目が向けられているんだなぁと思います。。

 ビザ代も一気に値上がりして私が払ったとき、
 1年間有効のの在留ビザ代、7万円2千円でした。。
 はぁ。。と思います。。

今日は日曜日で日曜日は停電していることが多いのですが、
今日はしてなくてとても嬉しいです。

写真。
 前住んでいた家の玄関とルーサ、家の中の台所と猫たち。
 しっかり育ってます。
 電気のスイッチがないところは、線をひっかけて使います。

 電気がない村に住んでたときは、
 電気がないならないなりに生活できましたが、
 やっぱり電気はすごいなぁありがたいなぁといつも思います。






 

栗山さやか | ボランティア | comments(3)

お散歩会のお知らせです。

  
  
     協会の支援のためにお散歩会を
企画なさってくださっているみなさんが、
今回はなんと、お寺での集まりを考えてくださいましたっ。


とってもユニークな青江さんという
お坊さんからお話を伺えるそうです。
(青江さんは、カリフォルニア州立大学でMBA取得後、
お坊さんになりました。
超宗派の僧侶達が集うウェブサイト「彼岸寺」や、
日本初・お寺発のブラインドレストラン「暗闇ごはん」、
等を運営されている、
なんだか、いまどきなお坊さんなのです。
共著に『お坊さんはなぜ夜お寺を抜け出すのか』(現代書館)
という本もあります。)

お話の後に【朝ZERO】の
中村昌弘さんにご協力いただき、謡を体験!します。

謡?とは能の舞いに添えられる歌謡だそうです。
(やったことないことに挑戦することで
今ある自分の中のモヤモヤや
プレッシャーを無心にさせる効果があるらしく。。
やり終わった後に爽やかな気分になるらしいのです。)

「さっぱりわからないのにさっぱりする120分間。」


だそうですっ!

打ち上げのお夕食会もあります。

海外にいると他の外国の子達から、日本の宗教のこと
とても聞かれます。 私ももっと仏教などのこと
勉強してから出てこれば良かったなぁとよく思ったりしています。。


こういう会を通して、
全く見ず知らずのみなさん同士がお知り合いになって、
一緒に素敵な空間を過ごしていただき、
「わいわい素敵な会になったよ」って
ご報告をいただけたとき、
とても嬉しくそして本当に本当にありがたく思っています。


今回もご参加費を協会の活動費に当ててくださります。
なんと感謝をしたらいいかといつもながら思っております。

いつか必ずお会いしてお礼をいわせていただきたいと
思っています。。




■概要
・開催日時:10月30日(日)15時〜17時(予定)
・場所:緑泉寺
 ※集合場所は参加者の方に追ってご連絡を差し上げます
・会費:5,000円(参加費は全額、
プラ子ちゃん主宰のアシャンテママに寄付)
・応募URL: http://bit.ly/r95rZv
(PC・携帯どちらからもアクセス可)
・応募締切:10月23日(金)18時
※応募者多数の場合は抽選となります。ご了承ください。
※応募は1回につき1人分でお願いします。

■懇親会
日時:10月30日(日)18時〜21時
会費:4000円程度
※詳細は参加者の方に直接ご連絡いたします。

■お問い合わせ
info.purako@gmail.com

また、『プラっとお寺〜法話と謡の夕べ〜』には参加できないけど、
寄付だけでもご協力いただけるという方は、
下記のプラ子(栗山さやか)ちゃん支援用寄付窓口にて
寄付を受け付けております。
(全額、責任を持ってプラ子ちゃんにお届けします。)
銀行名 : 三井住友銀行
支店名 : 浜松町支店
種別 : 普通預金
口座番号 : 7426680
口座名義 : カ)ソニー・デジタルエンタテインメント・サービス
振込名 : お名前の前に「プラコ」といれてください。
例)プラコ ヤマダ タロウ

サポーター・メーリングリストに
ご登録をご希望の方は下記リンクよりお申し込みください。
http://bit.ly/bLyc6e
※プラ子応援企画に関するお知らせや、
寄付金額のご報告等々に使用しております。
また、サーポーター同士の交流の場としても
ご活用いただければと思います。

携帯電話からアクセスされた方は次のページからご覧ください。
http://bit.ly/cuXWKj
※ケータイ電話からのみアクセス可能


ありがとうございます。。

どうか宜しくお願い致します。。






写真。 協会の子達の靴とサンダル。

    プレミオとして受け取れたサンダルは 盗まれてしまったりもしますが、
    みんな1年近く大切に大切に履いています。













栗山さやか | お知らせなど | comments(2)

かめとかばの親子とチョコレートと本。

 


    いつもお世話になっているかたが、
 坂之上洋子さんの本、 「犬も歩けば英語にあたる」(新装版!)
 http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=1030 

 近藤 雄生さん(ご夫妻で長い間、
 世界中を旅したり生活されていたかたで す。)の本、
 「旅にでよう」 を送ってくださいました。
  http://astore.amazon.co.jp/utokazu-22/detail/4005006531 

近藤さんが旅をしていた中で知り合った、
いろんな国の色んなかたの
さまざまな人生や生き方、
近藤さんが彼たち彼女たちを
通して感じたことが書いてあり、
続きが読みたくなる本でした。

そして送っていただいた本の見開きのところに
ご本人の近藤さまからメッセージをいただけて。。

本当に本当にありがとうございます。



日本から持ってきた坂之上洋子さんの本は、
数年前に荷物盗まれたときに一緒に盗まれてしまっていました。


また読むことができて感動して開いてみたら、
自分のことが書いてくださってあって
私はそのまま固まりました。。


恐縮すぎて言葉がないです。。
本当に本当にありがとうございます。

一緒に板チョコレートを何枚か送ってくださったので
これは早速子供たちへと思って、
ひとかけらずつみんなにぜひ食べてもらいたいと思いました。

前の日に、

「みんなしっかり勉強しているから
日本のお友達から届いたものがあるよ」と伝えると


みんな「えー何何―?」と興味しんしんで聞いてきました。

ひとかけらずつ、
チョコレートを口の中に順番に入れてあげると
もうみんな目を大きく開いてにっこりして、
「おいしいよーー!!」って。

一年半以上前の子供の日のお祝いで、
1人一粒ずつチョコレートを
渡したことがあったきり、
チョコレートはここでは高価(一粒15円)です。


アシャンテママの子供たちの人数も増えてしまって、
それ以来あげれるチャンスがなくなってしまいました。


アシャンテママには新規に登録した新しい通い出した子達もたくさんいます。


みんな今まで生きてきた中で、
チョコレートを食べたことがない子達がほとんどで
みんな「この黒いの、とっても甘くておいしいよー!!」って
感動していました。


15円あったら家族の人たちは、
みんなおかずのはっぱや小さなトマトや玉ねぎを
買うほうを選ぶし、
たくさん子供たちがいる家庭ばかりなので、
一粒15円もしてしまう
チョコレートはとても高くて手がでないです。。

その代わり1個3円で売っている揚げものや
1粒1,5円の小さな飴玉を買ったりします。


信じられないぐらい喜んでいる
子供たちをみて私や子供たちの母親の子達も
とても嬉しく思いました。

本当にありがとうございます。


前によーこさんのブログに書いてあった、
かめとかばが親子になった話、

http://blog.sakanoue.com/archives/51652815.html

感動して、さっそくこの写真を印刷して、
協会の子供たちに見せました。

「見た目がどんだけ違っても、
ずっと一緒に今まで生きてきてなくても
親子にも家族にもなれるんだよー。 
ここにいるうちらも、お友達でもあり、兄弟でもあり
家族でもあるんだよー。」と伝えました。

ここに通ってきている子供たちは、
もう両親や片親を亡くしている子達、

お腹の中にいたときにもう父親が逃げてしまって
父親は誰か知らずに育っている子達、
両親は行方不明になり、
年老いた祖父母に育てられていたりしている子達、
父親が刑務所にいたりする子たちがほとんどです。

なのでこのかばとかめが親子になったお話を
「本当の話なんだよー」って、
 写真を見せながら
 してあげるとみんな驚いて
 それににっこり嬉しそうでした。

 こういう話をするときや、みんなに絵本を読むとき、
 算数とか公用語の勉強のときは
 わーわーうるさいことがおおいのですが、


 私が絵本を読み始めるとしーんってなって
「この静けさはすごいね」って
 手伝ってくれている子供たちのお母さんと嬉しくなります。

 きっと子供たちにとったら
 この絵本たちから学べること、吸収できることは
 たくさんあるんだろうなぁといつも思います。

 いつも絵本を送ってくださる河田さん、
 河田さんのお友達、心から感謝申し上げます。



 坂之上洋子さん、また別のご本をご出版されました。


 「結婚のずっと前。」


 http://blog.sakanoue.com/

 とても素敵な心があったかくなるような本だと伺っています。


 ちなみに恐縮ですが、
 私もエチオピアのときことを書いたブログを
 まとめた本、(まえがきとあとがきを今回書きました。)
 を今週の木曜日(21日)に出させていただけるようです。


 「なんにもないけどやってみた。」
 栗山さやか
 岩波ジュニア書店さんです。


 今回、文章の確認をしていたときに、
 エチオピアの施設にいたのは、
 もう5年も前のことになるんだなぁ。。としみじみ思いました。


 施設を退所していった子たち、亡くなっていった子たち、
 もしかしたらきっとまだ施設にいるかもしれない子たち、
 みんなそれぞれの場所で今も元気にしているんだろうかって
 色んなことを思い、自分がここでしていることは
 正しいことなのかまたわからなくなって
 おいおい泣けてきました。


 坂之上洋子さんから文章を書いていただけて
 本に載せていただきました。
 ありがたいの一言です。。

 それと、今回この機会を作ってくださった
 栗原さん、 それに、ご迷惑をかけながらも
 編集をしてくださった岩波書店さんの山本さまに
 心からお礼を申し上げたいです。
 


 どうか宜しくお願い致します。



 写真。 1枚目。
    チョコレートが届いたよーって説明している
    写真。

    2、3枚目
    チョコレートを食べ終わったあとに
    ありがとうの万歳をしていますっ。









 

栗山さやか | モザンビークでの活動 | comments(6)

病院の診察費の援助費のこと。


  このあいだ、協会の女性のかたの1人が具合が悪くて
 彼女の家にお見舞いに行ったときに、
 知らない中年の女性が
 「どうかうちの娘の様子も見て」って訪ねてきました。


 すぐそばにある伝統医さん(普通に自然の草とかで病気が治るようにしてくれる人の場合もあるし、
 呪いのせいにする呪術医の場合もあります。)
 の家で寝泊りしているからって言って、行くと、
 20歳ぐらいの女の子が地べたで横になっていました。

 体中全身、口の中にも黒い色をした膨れたできものができてしまっていて、
 彼女、弱った声で、
 これは一体なに?って悲しそうに聞いてきました。


 彼女、たくさんの伝統医さんに行ったけど、
 伝統医さんたち、
 「私の家族の中の誰かが、
  私を殺したがって呪いをかけたからだって言うの。」 って。

 この症状は、エイズ患者のかたができてしまう
 カポシ肉腫だって一目でわかりました。

 「病院には行ったの?」て言うと、
 「病院に行くと死ぬから行きたくない」って。

 カポシ肉腫は、エイズになってしまったかたが
 進行が進んで末期症状にできてしまう場合が多く、
 軽はずみに大丈夫って言ってはいけないってわかっていましたが
 それでも、安心をあげたくて、

 「大丈夫だよ。誰かが呪いをかけているんじゃなくて、
 これは病気の症状だから、
 病院に行ってお薬を飲めば治るんだよ。」って伝えて

 でも、病院に行くだけの体力もなく、
 1人で立ち上がることも
 もうできない状態だったので、 
 明日の朝タクシーを呼ぶから一緒に病院に行ってみないかなって
 伝えると了解してくれて、
 病院に行くと、そのまま入院することになって.。

 うちのおかずや甘いものを買ってお見舞いに行くたびに、
 ありがとうってにっこり笑ってくれて。

 ですが、病院に入院してから
 2週間が経った日に亡くなっていってしまいました。
 
 彼女にも3歳ぐらいの女の子とまだ小さな赤ちゃんがいました。

 もう少し病院に行くのが早ければといつも思い、
 自分の取ってしまった行動は正しかったのかなっていつも思います。。



 協会の女性たちも
 病院は死にに行く場所って思っていたかたたちが多く、
 勉強会で、
 「少し体調がおかしいなって思ったら
 まず病院で診て貰わないとだめだよー。
 体が動けなくなるぐらい
 具合が悪くなってそれから病院に行っても
 病気が進行してしまっていて手遅れになっちゃう場合もあるんだよー。」
 っていつも伝えています。

 勉強小屋のところに
 住んでくれているルーシアに150円を渡して
 誰でもいつでもここにきて
 病院の治療費を(18円)を受け取れるようにしています。
 病院に行ったら、そのレシートを持ってきてもらって確認しています。


 病院に行っても薬が病院にはないから薬局で自分でお金を出して
 買わないといけないこともあって、その場合の費用の援助もと
 思っています。

 病気とかに対しても正しい知識を持つこととても重要と思います。
 ここのみんなの考えも尊重しながら、少しずつ少しずつと思っています。












栗山さやか | お知らせなど | comments(4)

素敵な贈り物





 いつも絵本を日本から送ってくださる
 私の父親のコンピューターの先生の河田さんのご友人、
 荒木さん親子さんがなんと手作りきれいな腕飾りを
 協会の子供たちに送ってくださいました。
 そして河田さんは、今は万華鏡作りもなさっているようで、
 手作りの万華鏡も一緒に送ってくださって。

 協会の子供たちのプレミオは
 1ヶ月休まず勉強小屋に通った子たちに
 履物がない子にはまずサンダルを、
 サンダルを先月もう受け取れた子たちは、
 1人につきお米4コップ分(約2kg)を渡してみます。


履物というものを今まで履いたことがない子達が
 嬉しそうにサンダルに足を通すときや、
 お米は、みんなにとったらとても高価なもので、
 家では食べれることはめったにないので、
 受け取るときの笑顔はとても幸せそうで、
 私も毎月の終わりのプレミオを 渡せる日が
 とても楽しみです。



 先月の終わりは、このいただいた、
 万華鏡と腕飾りを一緒に贈りました。
 送っていただいた河田さん、
 荒木さん親子の写真をみんなに見せながら、
 プレゼントを渡す前、子供たちに
  
「みんなが一生懸命勉強しているから
 素敵なプレゼントが日本のお友達から届いたよー。
 心がたくさんこもった手作りのものだよー。
 でも小さいものだから無くしちゃわないか心配だなぁっ」って
 みんなに伝えると、

  みんな大興奮して
 「大丈夫ー。 耳の中に隠して大切にするからーっ」て。

万華鏡はここにはないので、
 みんなが恐る恐るのぞいていていたり、
 腕飾りもとてもきれいなもので、
 みんなとても嬉しそうにしているのを見て、
 本当にありがたく思いました。


 河田さん、荒木さん親子さん心からお礼を申し上げます。



 写真。 サンダルひとつ今は150円から210円です。
     裸足で歩くのは、暑い季節は地面が熱くて歩くのが
     たいへんだし、寒い季節はとても寒くて痛いし、
     けがや、破傷風、何種類かの寄生虫たちが
     皮膚から入ってくるのが防げます。 


     万華鏡と腕飾りを受け取った子供たち。







栗山さやか | モザンビークでの活動 | comments(0)

ロザリーナのこと。





  協会に通ってきていた30代の女性がいました。

 彼女は旦那さんにかなりひどい暴力を受けていて、
 気を失うまで殴られていたこともあり、
 彼から逃げるために住める場所を探して、
 4人の子供たちと崩れそうな家で生活していました。

 毛布もなく、ずた袋を地面に引いて眠って、
 大切な家財道具は
 バケツ2つと数枚のお皿ともう底に穴が開きそうな
 焦げたおなべだけでした。

 旦那さんには他にも奥さんや彼女たちがいて、
 たぶん、そこから彼女もHIVにも感染してしまって
 最後に産まれた子も
 HIVポジティブで生まれてきてしまって
 ただれが酷い皮膚の病気にかかってしまっていました。


 彼女はもうかなり痩せていて、
 体もだいぶ弱ってしまっているようでした。
 
 下痢や嘔吐もひどく、
 食べ物を探す手段も難しかったため、
 こういったかたの場合は緊急援助費として、
 最低限の食べ物の援助をしています。

 彼女の旦那さんは前に人を殴り殺してしまったことがあって、
 彼女のからだの傷からも
 そうとう激しい暴力を振るわれていたんだってわかるぐらいでした。

 HIVポジティブのかたで
 免疫力(CD4の数値)が落ちてしまったかたが
 毎日飲まなくてはいけない薬を
 病院に取りにいかないといけないとき、
 普通の人だったら歩いて1時間と少しのところに
 町の病院はあるのですが、
 彼女は歩くことも厳しそうだったので
 タクシーを呼びました。 
 タクシー往復で(900円)もしてしまって、
 その値段を車から降りるときに聞いていた
 彼女はごめんなさいってひたすら謝ってくれいて、
 次からは自転車の荷台で大丈夫だからって言ってくれて。


 少し前から彼女と彼女の子供たち、
 親戚のかたに会いに村に行っていて、
 ロザリーナ、村でそのまま亡くなってしまったって報告が来ました。


 薬のこともあるし、栄養がある食べ物が必要だし
 なるべく早く町に戻ってきてねって伝えていたのですが。。

 彼女が前に少し話してくれた彼女の歩んできた厳しい人生を
 思うと本当にやりきれない気持ちになります。


 残された彼女の子供たちのことを思いました。 
 
 ここでは、お年寄りのかたが亡くなることももちろんありますが、
 子供たちや、若い20代、30代のかたたちが
 亡くなっていってしまうことが多くあります。

 マラリアもそうですが、
 やっぱりHIVの影響がとても高いように思います。

 こういった場合、残された子供たちは、
 親戚や年老いたお年寄りの家族に引き取られます。
 ですが、親戚にだってたくさんの子供たちがいて余裕はないし、
 年老いたお年寄りにお金を稼ぐ手段はとても難しく、
 ますますみんな貧しさの中で生きています。


 協会で受け入れている子供たちは、
 ここでもひどいぐらい貧しい子達で
 さらに両親か片親がもう亡くなっている子たち、
 父親から見捨てられてしまった子達、
 学校へ通わせてもらえていない子達です。

 勉強することや、正しい知識を得ることは、いつか必ず、
 貧困や不公平から抜け出す材料だと思っています。


 1枚目の写真。 

 左側がロザリーナ。
 一本だけあったとうもろこしだったけど 
 私にも粒をくれて一緒に食べたこのときのこと思い出しました。。

 もっと何かしてあげられたことはあったんじゃないかと思うと同時に、
 村に住む親戚に育てられることになった残された彼女の
 子供たちがどうか元気で
 教育が受けられる環境で育てられますようにと思っています。。




  












栗山さやか | モザンビークでの活動 | comments(3)
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