オマールのこと。

   

  協会の女性たちの勉強会のときに、
 みんなでいつも色んな報告をし合います。

 家に泥棒が入って何かを盗まれてしまったりだとか
 強盗が入ってしまったこととか、
 家族が亡くなったことなど悲しい報告がおもです。

 いつもいつも協会の女性たちの家族の誰かが亡くなっていて、
 その報告をみんなで聞きます。  
 まだ小さな子供たちが亡くなっていってしまうことも多く、
 ここでの命の短さをいつも感じます。

 ナディアが亡くなってしまったとき、
 遺体保管所にいたときも
 布に包まれた小さなものが
 ナディアの遺体の足のところに4つあって、
 これはなんだろうって思って、
 なんとなく、そこで働いている人に聞いたら
「昨日の夜死んじゃった赤ちゃんたちだよ。」って。


 協会の勉強小屋に1年以上前から元気に通ってきていた
 男の子(オマール)がいて、
 彼も彼のまだ若いお母さん自体も、自分の年を知らず
 オマールはだいだい11歳ぐらいに見えました。

 オマールは1年以上前は、全く公用語理解できなかったのに
 最近では、かなり話せるようになって、
 勉強小屋に妹と仲良く通ってきていました。

 いつもいつも同じぼろぼろの服を着ていて
 協会で寒くないように厚地の服をプレミオで渡してから
 それを毎日毎日着ていました。


 ここでは、町の近くは土地の問題があるので、
 みんなすごく遠くの何にもまわりにない
 ブッシュまで入っていって
 そこで本当に簡単な掘っ立て小屋を作って
 食べ物を手に入れるために、
 畑を耕して生活を立てている人たちがかなり多いです。


 オマールも少しの間ブッシュの中にある畑を耕しにお母さんと
 1ヶ月ほど行ってしまっていて、

 勉強小屋では、女性たちに
 「子供たちはブッシュの中へ
 連れていっちゃだめだよー。
 子供たちは、学校に行かないといけないし、
 それにブッシュの中は病院も遠いし、危険だし、
 井戸もない場合が多いから飲み水困るでしょー。」って
 口をすっぱくして言っていました。
 
 ですが、女性たちは旦那さんをもう亡くしていたり、
 旦那さんに捨てられてしまったりして
 残されたたくさんの子供たちを食べさせていくために
 みんなブッシュに入っていて一本のくわで 
 一生懸命畑を耕してなんとかそのわずかな作物で
 生活をしているかたが多いです。
 まだ小さな子たちもみんなで必死にお手伝いをします。


 オマール、そこで下痢が何日か続いて、
 すぐ亡くなってしまった連絡がきて。。

 病院に連れて行くのが遅れてしまったのか、
 病院の薬が全く効かなかったのか本当のことはわかりませんが、
 オマールブッシュに行く前まで、勉強小屋にも休まず通っていて
 勉強も元気に変わらずしていたのにあんまりに突然のことで、
 聞いたとき言葉がでませんでした。

 
 ここでも、特に子供たちが、
 少しでも細菌感染にやられてしまったり下痢が続いただけで、
 生まれる前から慢性の栄養失調のみんなの体は
 抵抗力がとても弱く簡単に亡くなっていってしまいます。

 モザンビークでも5歳になる前に亡くなっていってしまう子たちが
 5人に1人の割合って言われています。

 それでも協会の子供たちは、具合が悪そうだったり、
 病気の症状が出ていたら私もある程度チェックして、
 病院に連れていって診て貰うようにしたり
 できると思ってそうしていたのですが。。
 
 本当に本当に悲しく思います。。


 
 ソマリアの人たちが苦しんでいるニュースがここでもやっていて
 ソマリア、国がもう何十年もしっかり機能していないような
 戦いばかりがある国で、
 援助物資、しっかり届くのがとてもたいへんな場所だと思うし、
 飢えや栄養失調が原因の病気でどんどん
 亡くなっていってしまう人たち子供たちを思うと
 本当に心が痛いです。

 どうか最善の対策が見つかってくれることを
 願うばかりです。



 写真。

 ブッシュの中でも近くに集落がある場合は、
 ポンプや井戸がある場所もありますが、
 水がよく枯れてしまう乾期の時期や、、
 井戸自体がないところは、
 どこかに水が溜まったところの水を
 茶色く濁っていても
 そのまま飲みます。

 3枚目。
  赤い服を着て指を加えてるのが
  オマールです。
 













栗山さやか | モザンビークでの活動 | comments(11)

この町のマサイの人たち。




      この町にもマサイ族のひとたちが
 3、4人ぐらい住んでいます。
 ここの州はタンザニアと国境があって、
 このマサイの人たちはタンザニアからのひとたちです。


 前にタンザニアのキリマンジャロのすぐそばの町にいたとき、
 町にたくさんマサイの人たちがいて、
 泊まってたバックパッカーの宿も夜の見張りの人が
 マサイの人で、
 携帯電話もみんな使っているし、
 自転車とか車に乗ってたり、町でお買い物したり、
 格好はマサイだけど
 普通に大きな町の都会な雰囲気に
 なじんでてちょっと驚きました。

 
 ここの町に住んでいるマサイのひとたちは、
 主に女の子たちの髪の編んだりして生計を立ててます。
 あとは伝統的な?薬を売ったりしています。


 「薬使えば、さやかのお父さんの鼻をつまみに
 今日の夜にでも日本に行けるよー。」って。


 彼、自分で殺したヘビの皮で腕輪してて、
 結構おしゃれでした。
 その殺したヘビの血も飲んだよって。

 彼の出身のマサイの村の人たちがよく食べるものは、
 やっぱり牛でしかも料理せず解体した牛を
 そのまま生でお塩をちょっとつけて食べるみたいです。
 
 あとミルクもたくさん飲むし、
 あと動物の血もパワーをつけるために飲むみたいです。
 主食は、ミルクと動物の生肉と血って言ってました。


 ライオン今までで2回殺したことがあるっていってて、
 その殺したライオンの
 毛皮を家の敷物にしてて、あとはライオンの油搾り取って
 それは、魔術とか?のときに使うみたいです。

 
 彼の住むマサイの村では、
 基本的に男の人は2人の奥さんをもらうみたいで、
 そのそれぞれの子供たちもみんな一緒のおうちに住むみたいです。

 モザンビークでも一夫多妻がとても多いですが、
 嫉妬とかすごくて黒魔術したり、
 いつも揉めてる話ばっかりですが、

 マサイの奥さん同士は一緒に住んで
 姉妹みたいに仲良しになるみたいです。
 嫉妬とかして、揉め事起こしたら
 旦那さんに捨てられてしまうので、
 お互い大切にして暮らさないといけないそうです。

 女の子たちは、
 子供の頃から将来この男の人と結婚するんだよって
 家族から言われて育っている場合が多いみたいで、
 無事その人と結婚したあと、突然捨てられたりしたら
 別の男の人を探そうとかは考えなくて、
 その旦那さんに捨てられたショックで、
 毒を飲んで自殺したりしちゃうこともあるみたいです。

 最近このマサイの友達見かけないなぁって思っていたら
 彼、夜1人で歩いてたら、4,5人の警察に絡まれて、
 動けなくなるぐらいぼこぼこにされて
 1週間ぐらい家で寝たきりになってしまっていたみたいでした。。

 マサイのひとたちは、チェックの布いつも着てます。
 あとタイヤ?のゴムでできた
 履物みんな履いています。普通の洋服は着ないです。 

 
 しかも下着も性器を大きく成長させるために
 履く習慣がないそうです。
 女の子もすぐ性交がしやすいように?はかないそうです。

 前にこのマサイの友達が
 「普通の服を着たら
 お父さんが悲しむから着ないっ」て言ってたけど、
 この間、上着を羽織ってて、
 「ここの寒さにやられて我慢できなかったっ」って。


 マサイ族の女の人が
 マサイ以外の男の人と結婚するのは、ほとんどないけど、
 マサイの男の人がマサイ以外の女の人の結婚は
 すごく増えているみたいです。

 「マサイの男はマサイの女か、
 アフリカ以外の外人の人と結婚するんだよ。
 マサイじゃない他のアフリカの女の頭の中は空っぽだから。
 
 モザンビークの女の子なんて特に空っぽ、
 お金と食べ物、性交のことしか
 いつも考えてないーあーやだやだっ」って。


 この間、彼の知り合いのマサイのご夫妻が
 タンザニアから遊びに来ていて
 やっぱり布を何枚を巻いているだけで、
 あとはじゃらじゃらビーズの飾りを体中につけていて、
 槍はここでは持ってなかったけど、
 なにかじゃらじゃらした棒を持っていて、
 棒の中は、粉たばこが入っていて、鼻で吸っていました。
 私も吸わせてもらったら変なにおいでした。
 
 あと一緒に写真も撮ってもらったら、
 さすが観光客慣れしているマサイの人だけあって、
 写真撮り代請求されましたが・・。

 
 このマサイの友達、動物やっぱり好きみたいで
 犬飼ったんだって言っていて、名前はマサイだよー!って。

 「マサイがマサイって呼んでるんだねっ」て
 そばにいたモザンビークの女の子たち大爆笑していました。


 マサイの人はマサイ人としての誇りを持ってるって
 よく聞いたことがありましたが
 彼と話していると本当そうだなぁって思います。


 彼は、マーケットに付け毛やさんを持っていたけど
 数ヶ月前にマーケットで大火事があって
 彼の付け毛やさんも燃えてしまいました。


 最近また見かけませんが、
 元気にしてくれているといいです。


 写真。
 遊びにきていたマサイのご夫妻と友達。 

     




栗山さやか | 日々の暮らし | comments(0)
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