独立記念日


 昨日は、朝6時前に家を出て、みんなで朝日を浴びながら、
 町の一番外れのブッシュの中にある
 まだ身長よりも高い草がたくさん生えた協会の畑を耕していました。

 くわで私もみんなと一緒に土地を耕地にするために
 ザックザックむきになって掘っていました。


 髪の毛縛ってくるのを忘れてしまい、邪魔だったので
 そこらへんに落ちてた一本のわらで
 髪の毛縛ってたらやっぱりとれてきてしまいました。


 そしたらすぐに一緒に耕してた女性が
 彼女が腰に巻いてたひもを何も言わずにとってくれて
 私の髪の毛を縛ってくれて、なんかこういうさりげない
 優しさは本当に嬉しいなぁと
 朝から幸せな気分にさせてもらえました。


 みんなの暮らしている家の屋根は、竹とわらをのせてあるだけなので
 とても燃えやすいです。 
 協会の女性たちの中でも、家を誰かに放火されることが
 ときどきあって、昨日もその報告を受けていました。
 
 ここではよく、不公平なこと、近所の人と揉めたり、
 家族同士で苦しめあったりしていることが多くて、
 どうにかならないものかなぁといつも思っています。


 「悲しいこと、許せないことが起きてしまったときは、
 相手に呪いをかけようとしたり
 仕返しをするんじゃなくて、
 早く忘れる努力ができたらそれは素晴らしいことだね。。

 神様は絶対誰が悪いことをしたか見てるし、
 ずっと忘れられずにいると、一番苦しむのは被害者のはずの
 自分になっちゃうこともあるから。
 
 あとここでみんなや個人的に話を聞いてもらったりしたら
 少し気が楽になることもあると思うから、なんでも話してね」と、
 いつものように、これは一体アドバイスになっているのかと思いながらも
 話していると、
 

 「いつも色々いいことを話してくれてありがとう。
  もしさやかがいなくなったら
  私たちはみんな本当に悲しく思う。」と、伝えてくれました。
  


 私が前に私の飼っていた犬(ぺぺぶー)が殺されてしまったことを
 みんなに涙目になりながら報告した時、
 みんなイスラム教で犬大嫌いなはずなのに
 一緒に泣いてくれた協会の女性たちがいて
 しかもこれ受け取ってと、
 3円くれようとした女性たちもいて。

 そういうことを思い出して
 ときどき、ここにいると人種差別をされること、
 現地の地位のある人々から、暴言を受けることもあり、
 ここで生活していくのが辛く感じたり、なんのためにまだここにいるのかわからなくなってしまうこともありましたが、
 やはり、私はみんなに励まされてまだなんとか暮らしていけているんだなぁと思いました。

  今日はモザンビークの独立記念日で、
 ポルトガルから独立して36年目の記念日です。

 みんななんだか嬉しそうです。

 

写真
  この間、へレンが
  数ヶ月だけこの州で働いているフィリピン人のお友達を
  連れて勉強小屋に来てくれました!
  
 






栗山さやか | モザンビークでの活動 | comments(5)

昔の日記帳


  エチオピアの施設で生活していたとき、 
 夜になって仕事が終わって、ボランティアのみんなで
 眠ってた部屋に戻ってきて、
 シャワーはひとつしかなかったから
 みんなで順番待ちして使っていました。

 その待っている間とか、
 朝いつも5時過ぎに起きて1人で語学の勉強しているときに
 ついでに日記をそういえば書いていました。

 エチオピアからモザンビークまで南下してきたときに
 バックパックに押し込んであったから、本当にぼろぼろの日記帳ですが、
 たまたま昨日出てきてあぁーと思って寒くて布団にもぐりながら
 昨日の夜読み返してみました。

 アフリカに来る前のオマーンに
 なんと日本の100円ショップ(確かダイソー?)があって
 どうやらそこで買った日記帳だったみたいで

 オマーン人の人たちが
 イエメンなんてオマーンより
 100年以上遅れてるださい国だって教えてきて
 逆にイエメンにいたときは、イエメン人のひとが
 オマーン人なんて野蛮な人たちって話してきて、
 やっぱり隣の国同士はどこもあんまり仲良くないんだなぁって
 思ったこととか、現地の見知らぬ人に優しくされてじーんとしたことか、
 ふらふら旅をしている罪悪感みたいなこととかも書いてありました。

 エチオピアにイエメンから来て
 泊まってた売春宿から1人でドキドキしながら乗り合いワゴンに乗って
 エチオピアの施設に初めて行った日のことのことも書いてあって
 もう5年近く前のことになるんだなぁって懐かしかったです。


 今は朝の7時前で
 今日も太陽が出てなく、かなり寒い朝です。
 揉めに揉めている協会の畑の土地問題で
 土地のリーダーたちとの話し合いに今から行ってきます。

 日本はこれから暑くなる季節ですね。 
 避難所で生活されているかたたちへの
 暑さ対策は大丈夫なのかなと思っています。
 どうか今年の日本の夏は涼しい夏でありますように。。



 写真。
  
  2,3枚目。
  他のお宅の穴トイレです。
  

 1枚目。私の家の穴トイレ。
 (セメントで固めてあるいいタイプです。)
 前の家の穴トイレより穴が大きいので
 穴から排泄物がはみ出す心配がないので嬉しく使ってます。
 
  
 ですが、夜は家の外に出ると危険だから毎晩
 家の中で使っている洗面器トイレ、
 大のときや下痢のときに使うと
 やっぱりいまだに悲しい気持ちになるので
 お金かなりかかってしまいますが、
 今、家の中にトイレを作ってもらおうとしています。
 
 家の中にトイレなんてすごい贅沢な気がして
 本当にいいのかなって思ってしまいますが、
 やっぱり完成が楽しみです。。












栗山さやか | | comments(0)

お散歩会の御礼


去年の今頃から、
もうすぐお金が尽きてしまうけど、
協会の運営費のやりくりをどうしていこうか本当に悩んでいました。


運営費がなくなったら、そのときはもう活動を止めるときと当初は思っていましたが、
活動をつづけるうちに、もう少しだけでも続けることが出来たらと欲がでてきてしまい、

来年の今頃は協会も協会の女性たち子供たち、
どうなってしまっているんだろうかって
一日の仕事が終わって
夜家の中で1人でぽつんとしているときや、
眠る前になると布団の中で
考え出してどうすればいいのか悩んでいました。


そんな中、私は1人もお会いしたことがないかたがたが
お忙しい毎日の中集まってくださって、
素敵な案を出してくださり、
お散歩会を去年の10月、12月、今年の4月と
合計で3回も開いてくださって。

お散歩会にご参加なさってくださったかた、
ご寄付だけでもとおしゃってお振込みをなさってくださったかた、
ジャストギビングさんを通して色んなチャレンジをしてくださったかた、
くださっているかた、応援してくださって、
ご寄付をなさってくださったかた
(一言コメントも本当にありがとうございます。)
ブログを読んでくださっているかた
心より深くお礼申し上げます。

このような温かいご支援をいただき、
ただただ心から感謝の一言です。

今までのご寄付の会計簿は以下の通りです。


集計期間 : 2010年10月10日〜2011年5月10日
○ご寄付金額 : 1,075,837円
○ご寄付件数 : 266件
└「プラっと、さんぽ」さんからのご寄付 : 63件
└銀行振込みでのご寄付 : 41件
└JustGiving経由でのご寄付 : 162件
○支援先 : NPO団体【アシャンテママ】
○内訳
・第1回企画寄付金額合計 : 367,637円 (41件)
└「プラっと、さんぽ」さんからのご寄付 : 151,000円 (23件)
└銀行振込みでのご寄付 : 216,637円 (18件)

・第2回企画寄付金額合計 : 228,000円 (36件)
└「プラっと、さんぽ」さんからのご寄付 : 100,000円 (20件)
└銀行振込みでのご寄付 : 128,000円 (16件)

・第3回企画寄付金額合計 : 157,200円 (27件)
└「プラっと、さんぽ」からのご寄付 : 116,200円 (20件)
└銀行振込みでのご寄付 : 41,000円 (7件)

・JustGiving経由ご寄付金額合計 : 323,000円 (162件)
└チャレンジ件数 : 10件


ソニー・デジタルエンタテインメント・サービスさん((ボランティアでご入金の確認等なさって下さっています。ありがとうございますっ)   (http://sonydes.jp/blog/2011/05/post-906.html))を通して大切に受け取らせていただきました。


○NPO団体【アシャンテママ】

現在の活動内容

1. 学校に通った経験もなく貧しさで毎日の食べるものにも困っている女性たちを集めて
病気、衛生、健康、道徳心やモラル等の勉強会をしています。
10日出席して、口頭問題をパスしたら
蚊帳、水の消毒剤、油1L、お塩500mg、
お砂糖1kg、お米2kg、干した魚1コップ分、棒石鹸1本、
(合計600円相当です。)
またはドアがないおうちに住む方たちには安全のために
ドア(1400円)を、
鍵がないおうちのかたには(南京錠 90円 または 420円の鍵)
をプレミオとして渡しています。

2.学校へ通っていない貧しい環境の中で暮らす子供たちへの授業、政府の学校への登録手続き援助。
勉強小屋の授業のあとに栄養たっぷりの野菜が
はいったおかゆをみんなで食べています。


3. コンドームの配布(コンドームを使うとエイズになると思っている人たちも多いので正しい知識、使い方の指導等)


4. 病院費の援助( 17円から)  
診察代、薬代が払えず病院にいけないのを防ぐため。

5. 病院に入院してしまった際の毛布(一番安いもので540円)
の貸し出し援助
入院患者でも毛布の支給をされないことがあるので
その際の援助。

6.緊急時の食べ物の援助
病気の際や、放火されてしまったり、強盗に入られた場合、
家に食べ物が全くなくなってしまった場合の
最終援助。

7.お葬式、病院入院費のお互いの助け合い(出せる余裕のあるかたは、
1人毎月14円ずつ出し合っています。)

8.体が不自由だったり寝たきりのため、
協会の勉強小屋まで通えないかたへの
訪問。協会の女性たち同士でお互いの助け合い。

9.家族が行方不明になってしまった場合、警察が捜査してくれることはないのでラジオで放送してもらう費用の援助(1回120円)

10.身分証明書をほとんどの子供たちは持っていないので所得手続きの援助。 (書類費150円から300円)

11. 編み物教室 ( 自分で売ったりできるように)

12.マイクロファイナンス(140円からの小さなマイクロファイナンスです。)

13. 農作業(みんなで野菜を採れるように畑を耕し始めました。)


○寄付金使途について
プレミオ費用 (ドア代、鍵代含): 266,573円
人件費 : 190,705円
雑費 : 54,390円
食事代 : 33,181円
事務費用 : 32,716円
通信費用 : 19,598円
お祝いの会費用 : 17,167円
緊急援助費用 : 7,491円
編み物教室費用 : 6,113円
自転車費用 : 5,924円
葬式補助費用 : 5,913円
畑諸費用 : 4,997円
政府書類等費用 : 2,952円
病院費用 : 2,552円
マイクロファイナンス投資費用 : 2,064円
ラジオ費用 : 411円
繰越金額 : 423,091円
合計 : 1,075,837円



関連リンク
■プラ子旅する。ブログ
携帯はこちら:http://bit.ly/cuXWKj
PCはこちら:http://bit.ly/7EgyQp

ご寄付およびメーリングリストのフォームです。
どうぞ宜しくお願い致します。

https://spreadsheets0.google.com/viewform?formkey=dG01ZlFrZEt2NzZDUXVVcmo4OVZsbUE6MQ


合計で107万5837円!ものご支援をいただき
 心からお礼を申し上げます。


 日本でとても悲しい大震災があり、 復旧に向かっている大切なときで
 そんな中でも離れたアフリカの人たちのご支援を続けていただき、
 なんてありがたいことだろうと言葉がないです。。


 次回は8月の週末にバーベキューを計画なさって
 くださっています。
 どうぞよろしくお願い致します。


 これからも、ここにいるほとんどの貧しい人たちの中でも
 一番弱い立場にいる貧しい女性たちに、
 経済自立のサポートや、病気や健康、モラルに対しての
 正しい知識、情報を、
 本当に困り果てたときに頼れる場所に、
 子供たちに 教育を受ける機会をと思っています。  

 今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 写真。
  協会の女性たち子供たちです。







 

 

 

栗山さやか | お礼 | comments(4)

井戸のこと。


  井戸は住んでいる場所にもよりますが、
だいたい最大でも15m掘ればこの町では水が出てきます。
低い土地や川のそばに住んでいる人たちは
時期にもよりますがそこまで深く掘らなくてもすぐ水があります。

井戸は尖がった硬い鉄の棒みたいなのがあれば
自分たちで掘れるので男の人たちが掘っています。
お願いする場合、1Mにつき、450円です。(為替にもよりますが)

協会の勉強小屋のところの井戸は
10Mぐらい掘ったところで水が出てきました。

お願いした穴掘りのおじさんたちのやる気のなさがすごくて、
1日目は、井戸を掘る場所を決めただけ、
次の日は、15cmぐらい掘っただけ
3日目からはお昼ご飯代はちゃっかりもらって来なくなってしまって。。。
   ここでお昼ご飯食べていいからと伝えました。

10Mぐらいの予定だったから 多く見ても10日あれば終わるかなって
思っていたのですが、 結局全部終わらせるまでに3週間以上かかってし まいました。

それでも井戸があると遠くまで汲みにいかなくていいし、
とても嬉しいです。
乾期の終わりの時期になると干上がってしまう場合がほとんどですが。。

井戸の水をここのみんなは沸騰消毒とかもせず
そのまま飲んでいますが、
協会のプレミオで水の消毒剤(30円)をつけて、
使い方も説明しています。


ときどき、ここの人たちは近所の人と揉めると、
自分の子供に隣の家の井戸にうんちしてこいーって
子供を送ったりして揉めたりするみたいです。


ちなみに、嫌がらせで、
わざと人の家のとこにうんちをしていったり、
自分のうんちを投げて行ったりしますが、
そのうんちに唐辛子を乗っけると
そのうんちをした人のお尻にぶつぶつのできものができて、
逆に苦しみを与えれるそうです。

あとは井戸の中に猫とか犬とかの死体を落としたりして
いやがらせをしたりします。

井戸は私が持ってた日本の井戸のイメージとはちょっと違って
写真のようにそのまま掘って、ふたをしてあるだけです。

なので、小さな子供たちが落ちてしまう事故もあり、
前にも協会の女性の1歳の赤ちゃんが
井戸に落ちて亡くなってしまいました。


写真。

水を引き上げるには、プラスチックの箱とひもを使います。
協会の井戸は、衛生面を考えて上のふたのところを
 セメントで固めてなかなか立派にできました。
 (今度写真貼り付けますね。)








栗山さやか | 日々の暮らし | comments(0)

絵本が届いたこと。

 
  寒い季節に入り、風邪をひいてしまい、
 体調を1ヶ月近く崩していました。
 ですが、ベットに寝たきりだったわけではなくて
 少し良くなったりまたかなり悪くなったりしていて、
 自己管理もっと気をつけないといけないなと
 反省しました。

  毎晩、夜になると家の中なのに
 外と同じぐらいの気温な感じ(といっても
 今はまだ10度ぐらいはあります。)
 でとても寒く感じて、
 家の中で暖まるために炭を焚くと
 一酸化炭素中毒になっちゃう危険もあるし
 暗くなったら早くベットに入ってしまっていました。
 暖かい布団も、着込む服も靴下もある、
 しっかりした家に住む私でも
 こんだけ寒いのに、貧しい暮らしをしている子供たちは。。と思うと
 いつもながら考えてしまいます。。



 ブログの更新がまた空いてしまい協会の報告が出来ず、
 申し訳ありませんでした。


 協会の子供たちがどんどん公用語のポルトガル語を
 話せるようになったり,
 今まで鉛筆やノートを見たことがなかったり
 使ったこともない子供たちだったけど、
 読み書きもどんどんできるようになって嬉しく思っています。


 今回、とても嬉しい冊子物が日本から何回かに分けられて
 届きました。。!
お礼を言わせていただくのがとても
 遅くなってしまい申し訳ありません。。


 私の父親のコンピューターの先生(河田さん)が、
 いらなくなった絵本を贈ってくださいました!

 合計で47冊も届き、あぁーと感謝感激です!!

 私が子供の頃読んだ絵本もたくさんあって
 懐かしいなぁ、嬉しいなぁと思ってじーんとしました。

 何冊かの本には、わざわざ貼り付けシールで
 絵のところにポルトガル語をつけてくださってあったり。


 河田さんのお友達の方々、たくさんの方が
 ご協力なさってくださったようで
 心から厚くお礼申し上げます。


 ここでは人をみたら
 強盗とか裏切り者と思えって感じなぐらい
 友人でも夫婦でも家族でも兄弟でも
 お互い裏切ったり
 騙しあったりしていることが本当に多いので
 送っていただいたこの絵本たちを通して
 道徳心なんかや、
 人を思いやれる気持ちが育ってくれればいいなぁと
  絵本の読み聞かせをさせていただきながら
 いつも思っています。




写真です。

この町では、本屋さんは1軒だけありますが、
売っているものは学校の教科書や聖書、コーラン
なんかが数冊置いてあるだけなので
絵本はみんなにとってはとても貴重です。

みんな真剣に聞き入ってくれて、カラフルな絵たちを
目をきらきらさせてみています。














栗山さやか | お知らせなど | comments(2)
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