協会の授業のこと。


 
     

 協会の授業は今年の2月からはじまっていて、

 色んな問題や揉め事なんかもありますがなんとか順調、、と

 今の段階では思っています。

 

 体に障がいがあって小屋まで通えない方には、その近所に住むほかの

 女性が小屋で学んだことを教えてくれています。

 

 月に一回訪問してしっかり教えてもらったか質問

 (破傷風の症状は?とか犬や猿に噛まれた場合 

 まず最初に何をしないといけないかなどなど)して

 正解したらプレミオ(500円相当)を配給しています。

 

 

 小屋での授業は、みんなは今まで学校も通ったことがないし、

 全く病気、体のしくみなども知らないので

 ゆっくりわかりやすいように、、と思って説明していっています。

 

 みんながずっと信じていた様々な話も逆にみんなが教えてくれて

 ほぉーと思ってびっくりして訂正したほうがいいところは訂正しています。

 

 おたふく風邪で、ほっぺが膨らんでしまった子は、

 うすの中に顔を突っ込めばほっぺが引っ込んで元に戻るとか、

 

 やけどでただれた肌には、

 地面の砂をすりこめばいいとか

 

 人や動物の毛を貼り付けるといいいとか

   

 人の頭の中には3つの虫がはいってて

 それが色んなことを考えているとか。

 

 体にぶつぶつができた子供(風疹など)には、

 1ヶ月以内に誰かと性交をした女の人が近づくと

 ぶつぶつが子供の体の中に入って子供が死ぬから

 絶対に近づいてはいけないって言われていたり。

 

 アイオダイ不足が原因の症状などで首のとこが膨らんでしまうことがありますが

 それも子供がおしっこした地面の砂を食べたからとか。

 

 

 栄養失調とかさなだ虫とかでおなかがぱんぱんに膨れてしまった子は、

 その子のお母さんがまた妊娠したしるしだとか。。

 

 

 体の具合が悪いって言う人に、みんな、

 

 「あーあなた、誰かに恨まれてて黒魔術かけられてるんだよーっ」て

 前はすぐ言っていましたが、

 

 誰かの呪いとかじゃなくて、ただこういう病気があって

 その病気が原因で体に色んな症状がでるってこと、

 みんなの経験や考えも尊重しつつ、

 正しい知識がみんなの頭の中にどんどん入っていけば。。と思っています。

 

  

 写真。 協会の子供たちのお昼ごはんです。

     みんな列を作って並んで順番を待つことを覚えてくれました。

 

     コップやお皿はおうちから持ってきてもらっています。

 

     左側の女の子はしっかりした服がなくて寒い時期なのに、

    いつもこのお腹も見えてしまっている服だけでしたが

    上着(中古で30円で買えたりします。)を

    しっかり勉強したご褒美にプレゼントできました。

   

   ただあげるんじゃなくてしっかり勉強したからだよーって

   言うとみんなも嬉しそうです。 (休まずに通った子達に、月に1度、120円相当のもの)

     

 

   宿題も出していますがみんな忘れずに楽しんでやってきてくれます。

   そういう小さなことがとても嬉しく感じます。

 


   




栗山さやか | お知らせなど | comments(6)

盗まれて怖いもののこと。


 いつも家の中からものとかを盗まれてしまうとき、
 現地の友達に愚痴をこぼしてしまうと
 「ものとか盗まれるなんてまだましだよ。」と言われます。

 みんなが盗まれて一番怖いものは、
 「自分の友達とか家族とか親戚に
 旦那さんを寝取られてしまったりすることだよ」

 確かに本当によくそういう話を聞きます。

 私の友達の家に居候していた女の子がいて
 その子、
 一緒に住んでた自分のお姉さんの旦那さんと関係を持ってしまったそうで、

 それがお姉さんにばれて、家を追い出されてしまって
 私の友達の家に居候していました。

 そしたら友達の彼氏とも関係を持ってしまって、
 友達、「せっかく住む場所がないって言ったからかわいそうに思って
 助けてあげたのに私の彼氏ともそういう関係になってしまうなんてもう最悪。。」って悲しんでいました。

 こういう話はとてもよく聞きます。

 みんな友達を自分の家に連れてくること、物とか盗まれる心配よりも
 自分の旦那さんと関係を持っちゃわないか心配して
 あんまり連れてきたがらないと聞きます。

 「みんな自分より幸せな人の幸せ壊したいの。
 友達の旦那とか彼氏を寝取ることに興味しんしんなの。」って。。

 ここでは、本当に信用できる人を作ることが
 みんなの揉めてばかりいる話をきくと
 現地の子達の間でもすごく難しいんだなぁって思います。

 ほとんどの男の人は、
 同時にたくさんの女の子たちと付き合ってるのあたり前だし、
 結婚していて多妻だけど、さらに他にも彼女たちもいることが多くあります。

 男の人が全部の奥さん、彼女たち、子供たちの面倒をみれるだけの
 お金や食べ物の余裕なんてないから、妊娠したことがわかったら男の人逃げてしまったり。
 
 「お前すぐ妊娠して子供ばっかでうざいから出てけ」と言って、
 たくさんいる子供たちと家から追い出されてしまったり。
 彼との子供たちなのに。。

 女の子たちももっとお金をくれる相手の人を探して
 旦那さんが眠ったあとに家を抜け出して売春しに行くこともあると聞きました。

 妊娠して誰の子かわからないって話もよく聞きます。
 逆に何人かの男の人にこの子はあなたの子供っていってみんなにそれぞれお金の援助を求めたり。

 HIV感染もまだすごい勢いで広まっていると思います。
 
 あとはお母さんが自分の子供に近所のおじさんのとこに
 「あの男の人はお金持っているから
 性交してお金もらってきなさい」と促すこともあると聞きました。

 女の人たち、子供10人産んでもそれぞれ違うお父さんのこともあり、
 また別に彼氏ができたりして、そうすると子供たちは寒い中外に放り出されて
 外で眠らされたりってことも聞きます。。

 別の州の孤児院にいたときも、
 がりがりに痩せ細って運ばれてきた子がいて
 継母が自分の子供じゃないからご飯をこの子に一切あげなかったりして。

 貧しいだけの問題じゃないことがきっとどこの国でも
 あるんだろうなと思いますが、そういう風な環境で
 育っている子達を思うと胸が痛いです。。

 協会でもこういうモラルなんかの話をよくみんなでしています。。

 写真。 
  1、3枚目。 兄弟たちの写真です。
   2枚目。  別の州の孤児院の子達です。






 

栗山さやか | 日々の暮らし | comments(5)

協会の子供たちのこと。

 
  協会に通ってみんなで勉強している子供たち
 (13歳ぐらいまでの子達ですが
 自分の年知らない子もやっぱり多いです。)は、 今は60人近くで、
 両親や片親亡くしてしまった貧しい孤児の子達や、
 両親ともからだったり、父親から放棄されてしまって
 貧しい生活をしている子達です。

 ここでは小学校までなら授業料も教科書も無料です。
 制服やノートや鉛筆は、孤児の子達へは
 無料で援助が学校から受けれる場合もあります。

 ただ、寒い時期に着る服、下着なんかがなかったり
 家の仕事(水汲み、薪集め、他の小さい兄弟の面倒など)をしないといけなかったり、
 家族が子供を学校へ通わせることに興味がなかったりして、
 学校に通える機会を失ってしまった子たちを集めて、
 公用語のポルトガル語、アルファベット、
 衛生とか道徳心なんかも教えていって
 いつもお腹がペコペコの子供たちに
 少しでも栄養のある食べ物をと思って
 大きなお鍋に野菜たくさんのスープを作って、
 授業のあとにみんなでお昼ごはんです。


 一緒に住んでいる家族のかたに
 学校へ通うことの大切さを理解してもらって
 来年はしっかり学校に通えるように、そのための準備として
 みんなで勉強しています。

 この町でも貧富の差があって、
 着ている服がぼろぼろ過ぎて学校でいじめの対象になって
 学校へ行くのを辞めてしまう子達もたくさんいます。

 そういう問題も含めて少しでもみんなが学校で勉強をする
 機会をもてるようにと思います。


 少し前になりますが、子供のお祝いの日があって
 みんなで運動会(伝言ゲームとか)をして、
 一緒に豪勢なお昼ごはん
 (スパゲティと鶏とトマトのソース)を作って食べて
 とてもみんな喜んでくれてあと飴玉数個、
 1粒だけだけど(大きめの)チョコレートもプレゼントできて
 チョコレートを今まで食べたことがない子ばっかりだったから
 みんな大喜びで、風船も一人ひとつずつプレゼントできました。

 みんな本物の風船見たことない子も多くて、
 いつもごみだめの中から使い済みのコンドーム見つけて
 膨らまして風船にしてたりする子も多いから、
 カラフルなかわいい風船をみて
 おおはしゃぎでした。

 両親が亡くなって残されてしまった子供たちを
 引き取って育てている親戚のかたや
 旦那さんが亡くなったり、旦那さんが逃げてしまったりして
 子供たちを一人で育ててる女性たちも、

 「時々近所の裕福なおうちであるお祝いごとにうちの子が
 呼んでもらえることは絶対ないから、本当に今日は良かった。
 子供たちが始めてこういうお祝いごとに参加して
 みんなでゲームをして、豪華なお昼ご飯食べて
 嬉しそうにしているのを見れて本当に嬉しい」って
 とても喜んでくれて
 「一生懸命準備したかいがあったね」って
 ルーキアとアンジェリーナと嬉しかったです。


 


 次のお祝いの日はクリスマスです。楽しみです。

  写真。 子供の日のお祝いのときの写真です。
       お昼ごはんのスパゲティと
       黄色いパッケージのおいしいチョコレートです。

 




栗山さやか | モザンビークでの活動 | comments(1)
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