ドア


   ここの貧しい人々の家財道具は、
 日本の一般家庭のようなたんす、ベット、テーブル、電化製品
 (裕福な家庭のかたたちは持っていますが・・)
 などは持っていません。


 服、お皿、おなべ、毛布、タライなどが
 みんなの大切な家財道具です。
 
 泥棒や強盗に家から盗まれてしまうものは、こういった家財道具です。
 それとあとドアがあるうちはドア自体が盗まれてしまうことも多いです。

 なので奥地の畑へ行くためにしばらく家を空ける場合、ドアをはずして
 下の写真のお宅みたいに泥でつくったレンガを積み重ねて
 家を封鎖して盗まれないようにする防犯対策をしています。

 

 協会の女性たちのお宅には
 ドアを付けるだけのお金の余裕がなくドアがないかたが多いです。

 ほとんどの女性は自分とまだ小さい子供たちだけで住んでいる場合が多く、
 ドアがない家は危険で、泥棒も強盗も簡単に入ってきてしまう可能性も高く、
 暴行や、レイプの心配などもあります。

 
 ドアがあって鍵も二つもつけて住んでいる私でも強盗が家に来てしまわないか怖いのに、
 ドアが全くない家で毎日眠る人々の不安はやはり想像できないです。。


 みんな家の入り口のところに、お皿やコップ、タライなどを
 置いてもし誰かが入ってこようとしたら音が出るようにしたり、
 薪の束や、とげとげの枝の束なんかを置いて
 強盗対策一応しているとのことです。
 
 ドアや、鍵があっても男の人たちが斧とかで壊そうと思えば
 壊して入ってこれますが、大きな音がでるし
 そしたらすぐそばに住む家族や近所の人たちが
 助けにきてくれる可能性もあるのでやっぱりドアがあるのとないのでは、
 安心感が全然違うと思います。


 協会でドアがないかたにはドアを、
 鍵がないかたには南京錠(150円)か
 私の家でも使っているしっかりした鍵(600円)を
 次回のプレミオとしたいです。

 しっかりしたドアはとても高額で手がでませんが、
 一番安い木の板でできたドアは、
 たくさん大工さんを探して一番安く作ってくれるかた見つけれました。
 1200円です。2回分のプレミオとする予定です。 

 泥棒や強盗に入られてしまうかたが少しでも減れば、、と思っています。


 写真。

 1枚目。女性のお宅。出かけたり夜寝る前に
     左側にあるわらでできたのをドアとして
      立てかけて置くとのことでした。

 2枚目。布だけなので、このお宅も泥棒に入られて毛布と
      前に協会のプレミオで配給した蚊帳も盗まれてしまいました。
   
 3枚目。 レンガで封鎖しています。






栗山さやか | モザンビークでの活動 | comments(0)

まだ寒い毎日です。


    
   また数週間、ネットの回線も
 携帯電話の回線もだめだったのと
 あと家の電気のところから火花がでて
 家の電気がしばらくつかえませんでした。
 やっと直してもらえてまた電気がある生活で嬉しいですっ。

 ネット回線がなかったのは
 ラジオでケーブル?が盗まれたためって言っていたみたいです。

 故障とか海底のケーブル?のトラブルも多いですが、
 ネット、電話の回線とか装備が誰かに盗まれたり、
 電気の電線が盗まれたりして電気が切断されたり時々します。

  隣の家の人がうちの電気の電線盗んでて,
 隣の家の電気料金うち持ちになっていた、、とかよく聞きます。

 この町はいつも何でも盗まれてしまう話を聞きます。

 別の州からの人たちが、別の州にもたくさん強盗がいるけど
 別の州では、いきなり近寄ってきた男の人に小声で
 「携帯電話よこせっ」って言われたりして
 抵抗せずそのまま携帯電話渡せばそれだけで済む場合が多いのに
 ここの町の強盗たちは大きなカタナ(刃渡り40cm以上)を持ってて
 いきなり道で切りつけてきたり家に入ってきます。
(私も一応万が一のためにベットの下にカタナ隠して眠っています。)

仲良しのキリスト教のシスターでアンゴラ(アフリカの南部の国で
ポルトガルから独立戦争と長く続いた内戦合わせて40年間戦争してて、
2002年に終わったばかり)出身のかたも
アンゴラもたくさん強盗いるけどここみたく
いきなりカタナで切りつけるはめったにないよー。って。

でも今ネットで日本のニュースをみたら、たくさん殺人事件の
ニュースがやっていて日本もどんどん危険に
なっているんだなぁって思いました。


昨日もまたうちのすぐ目の前のお宅でお葬式でした。
2ヶ月ぐらい前に、旦那さんが朝畑に行ったきり戻ってこないって
家族のかたが心配していて
おととい、彼の殺された遺体が川のそばで発見されました。
彼の場合は、体の切断はなくて、
誰も彼に何が起こったのかわからないみたいです。。


前にヘレンのうちで晩ごはん一緒に食べていたら
気づいたら外暗くなってきてしまって
タクシー呼んだほうがいいかなって思ったけど
そこまで遠くないし、やっぱり節約って思って、
急いで暗闇の中、自転車こいでたら
もうすぐうちに着くって安心しかけたときに、前に数人の男の人たちがいて
いきなり腕を捕まれて、自転車からひきずり降ろされそうになったけど
なんとか逃げ切れました。
 
友達もちょうどうちの近くの道で夕方6時過ぎに
バイクに乗っていたらいきなり男の人たちが飛び出してきて
よけようとしたら、そのまま転んでしまって
その男の人たち、「ごめんね。大丈夫?」って
急いで近づいてきてくれて
バイク起こすの助けてくれるのかと思ったら、
彼女のバックも被っていたヘルメットも無理やり脱がせて
バイクもそのまま奪おうとして。
でも近くのお店の見張りの人が
助けてくれて、盗まれたのはヘルメットだけですんだみたいです。


 一緒に働いているルーキアの12歳の甥っ子も
前に1ヶ月以上行方不明になって
ルーキアすごく心配していて、
ですが3ヵ月後に手足、頭、性器が切断されて
ブッシュの中で胴体だけの部分で発見されました。
上半身が着ていた服でその子だってわかったみたいです・・。


協会の女性たちの家族も行方不明になったままのかたたちがいます。
本当に胸が痛いです。


夜の一人歩きは本当に危険ですが、昼間でも人さらいの人たちがいるみたいで
しかも犯人は知り合いだったりすることも時々聞きます。。

警察に行ってもレポートは書いてくれますが、実際捜索したりなどは
何もしてくれないのが現状です。
なので、誰かがいなくなった場合、
この町にあるラジオ局でこういう格好をした人、子供が行方不明ですって
放送をしてもらうのがみんなにできる唯一のことです。。


貧しい方にはこの200円も大金なので
協会で、このラジオの代金(1回200円)を援助をしているのもしています。
本当にもしものときに頼れる場所に、、と思っています。

写真。

1枚目。使いこんだカタナ。
2枚目。うちで働いてくれているグラッサ、私が持っているカタナです。
3枚目。まだまだ寒いです。 上着は買える余裕がない子は
     布を巻いて寒さをしのいでいます














栗山さやか | 日々の暮らし | comments(2)
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