グラッサの旦那さんのこと。


  昨日、仕事中断してルーキアとお葬式に行って来ました。


 うちで働き初めてくれていた
 おっとりした女の子(グラッサ)のまだ若い旦那さん、

 1週間ぐらい前から足全体がぱんぱんに腫れだして、
 背中からお腹にかけて
 なにか皮膚の下で大きな虫が動き回ってるって言っていて。

 病院にいっても原因はわからず、
 グラッサは、病院に何度も連れていったり、
 呪術医さんのところへ行ったり一生懸命でした。

 私はただただ、「病院に行ってもらった薬を飲めばきっと大丈夫だよ。」としか
 言ってあげることしかできなくて。。

 具合が悪くなりはじめてから1週間後にはもう亡くなって行ってしまいました。
 たった1週間前までは普通に元気だったのに。。

 周りの人々は彼は呪い殺されたっていいます。。

 残された子供たちとうなだれているグラッサみて、涙出てきました。

 グラッサ自身もお父さんはもうずっと前に
 彼女が子供だった頃に亡くなっていて、
 全く覚えていないって前に言ってて、
 彼女の子供たちも同じになってしまって。

 ここでは、
 「30歳まで生きれば神様のおかげだね。長く生きれたね」という人もいます。

 彼女の旦那さんも26歳で亡くなったし、
 ルーキアの旦那さんも若くて亡くなっていて。

 みんなみんな兄弟必ず何人かもう亡くしているし、
 自分の産んだ子供たちも亡くしています。

 勉強会に参加しているみんなで話し合って、
 もしこの中の誰かが亡くなったり、家族が亡くなってしまったら、
 お金が用意できる人がもしいたら、3円ずつ出し合って
 お葬式の費用を助け合おうって決まって、

 今月は、勉強会に参加していた女性も一人亡くなって、
 あと先週はお孫さんが強盗に襲われて亡くなってしまった女性、
 まだ3歳の甥っ子が病気で亡くなってしまった女性。。

 みんなでお金を集めたばかりです。。

 勉強会の女性たちは、
 旦那さんを亡くしてしまったり
 捨てられてしまった若い女性たちや、
 自分の娘が亡くなってしまって、
 その娘の残された子供たちと住む年配のかたたちです。

 みんな呪い殺されたってよくいいますが、
 HIVの影響や栄養不足も大きく、(HIVや慢性の栄養不足なっていると
 体の抵抗力が弱くなってマラリアにもかかりやすい)
 若い世代の子たちがどんどん亡くなるので
 残された子供たちは、もう年老いたおじいちゃんおばあちゃんと住んでいます。
 なのでおじいちゃんおばあちゃんには、
 火を起こすための薪を探してきたり、水を汲みにいったり、
 畑を耕したり、食べ物探したり、色んなことが難しいので
 子供たちが一生懸命手伝います。
 そしてとてもとてもとても貧しいです。 

 一人の女の子も、
 初めて結婚した旦那さんが亡くなって、
 2回目に結婚した旦那さんも亡くなって
 3回目に結婚した旦那さんも亡くなってしまって、
 自分もHIVポジティブで残された子供たちと毎日食べるもの探して
 生活している私と同じ年ぐらいの女の子や、

 子供8人産んだけど全員の子供が
 もう亡くなってしまってもう誰も子供が生きていない女性や、、

 強盗に家族を殺されてしまった女性、
 旦那さんが行方不明になったままもう何年も経っている女性。
 旦那さんが自殺してしまった女性。

 どこの国の人もみんな様々な問題を抱えていますが、
 ここにいるみんなは自分の周りの大切な人たちをどんどん亡くしてしまって、
 貧しくさ、そして不公平のどん底にいるような毎日で、
 神様は、どうしてここまで困難な人生を
 多くのアフリカの女性や子供たちに与えるんだろうっと思ってしまいます。。

 勉強会は、病気のこと、衛生、栄養、子供の育て方、モラル、炭売りなどの
小さなビジネスの提案、小さなパンの作りかたや、編み物(あとから個人で売れる)
病院へ行くことの大切さ(病院へ行くと死ぬと思っていかずに
怪しげな術医さんに頼る人たちもまだたくさんいます。)、
食事と健康の関係、体のしくみ(みんな
肺とかそういうの全く知りません)などを教えていっています。


スタンプカードを一人ずつ作って10日出席したら、
しっかりみんなで勉強したこと忘れちゃってないか
問題を出し合って、合格すれば、600円分ぐらいのもの配給です。
(蚊帳、お塩、お砂糖、油、棒せっけん、お米1コップ分、缶のミルク、等)



 勉強会のメンバーどんどん増えていっています。 
 少しでも収入を手に入れることができるようにマイクロファイナンスも試しに
 数人の女性からビジネス案を一緒に立てて来月からやっていく予定です。


 写真。 
     

     1枚目。
     呪術医さんのところで売っているお薬。
     木の枝や、木の根っこをお湯にいれて
     飲んだり、あとは体を洗う水にいれて薬としたりします。
    
     2枚目。
     赤ちゃんが、うんちもおしっこも何日もしないのって
     抱っこしてたお母さんがいっていて
     この赤ちゃん、苦しそうにずっとうめいていました。
     次の日亡くなってしまったこと後から聞きました・・。

     3枚目。
     呪術医さんのところにいた赤ちゃん。
     2歳近いっていってたけど、とても小さくそうは見えませんでした。
     病院にいったけど、呪術医さんのとこに行くように言われたようです。
     2、3日後亡くなったそうです・・。


     きっと自然のいいお薬もあるんだと思います。
     今度ジンバブエでセミナーがあるので勉強してこようと思います。






栗山さやか | モザンビークでの活動 | comments(4)

ビザ申請のこと


 最近、また長期ビザ申請の時期がきて悩んでいます。

 前に書いた移民局の人(友達の7歳の子供レイプした)
 幼児レイプで前に何回か捕まっていて(でもいつもすぐ釈放みたいです。。)
 なのになぜか仕事くびになっていないどころか
 この州の移民局で一番えらい地位に昇格していました・・。

 家族に力のある人がいたりそういうことなのかなって思います。

 この人、車何台持っているんだろうっていうぐらい
 いつも色んな車に乗っていて、
 時々町で偶然会うたびに、
 「家に行っていい? 関係を持とうよ。。」っいってきます。

 この人が今は移民局で一番えらい地位の人になってしまい、

 話す時は恐怖で必死にその場を取り繕うことしか頭が回らず。。

 私の友達に、「あの日本人の子のことは何でも知っているよ。
 ボランティアとか言いつつ、まだこの国にいる本当の目的は
 裏でなんか金儲けのビジネスしてるでしょ。。」と言っていたと。。

 彼の幼児レイプのことだけじゃなくてこの移民局、裕福な外国人の人たちに
 10万円ぐらいで偽のパスポート作りも受け付けていたことがあり問題になっていたと

 現地の人々が教えてくれました。

 長期ビザの申請、去年みたいにこの人に
 何回も会いにいかないといけないのがとてもとても憂鬱です・・。

 よくうちに遊びに来るジンバブエの女友達と
 ビザとかの話になったときに、彼女は数年不法滞在だと教えてくれました。

 
 見た目だけでは、ここ周辺の国々は容姿が似ているので
 区別をつけるのは難しく、

 国境沿いの州は話す言語一緒なので
 「そのうちこの国の人の振りして身分証明書取得するつもりだよ」っと。

 アフリカの他の国でも、アフリカ人(サハラ以南の)なら
 見た目でどこの国か見分けるのはとても難しいと思います。

 
 その国の公用語が話せなくても
 本当にその国の人でも公用語話せない人はたくさんいるので怪しまれず、
 不法滞在、不法就労しているひとたちは、
 みんなその国の人になりきって、その国の身分証明書を申請することもよくあることだと聞きました。

 ここの地域では特に、身分証明書を持ってない人ばかりなので
 その人たちの振りをすれば簡単と聞きました。


 移民局で働く人々の大変さも垣間見えました。


 
 先日、

 首都出身の裕福層の友達が牛乳(ここではとても高いです!)
 持ってきてくれました。
 
 最近ずっと咳がまた止まらないって話をしたら持ってきてくれて、
 嬉しかったです。
 温めてお砂糖を入れて飲みたいです。


写真。
     勉強会のとこに作った穴トイレ。思ったよりきれいにできました。
 
     景色 いつも空が近く感じて雲もきれいです。
          


栗山さやか | 日々の暮らし | comments(5)

サンドラのこと。


  昨日は朝早くに、エチオピアにいたとき
 一緒にボランティアしていたスイス人の友達、サンドラ(今はカナダに住んでる)
 から電話がありました。

 サンドラ、いつも
 「さやかー大丈夫なのーーっもうアフリカ出て カナダにきなよー
 そしたらすぐとなりのアパートの部屋に住もうよー
 さやかが近所にいたらちょーいいのに。。」って電話してきてくれます。

 サンドラとは、エチオピアの施設でボランティアしてたときに知り合って、
 彼女は男性の棟担当で、私は女性の棟担当していたけど、
 ボランティアのみんなでぎゅーぎゅーになって共同生活してた部屋に
 夜ボランティアの仕事が終わってくたくたになって戻ったとき、
 いつもベットにごろんってなってよく一緒に話してました。 懐かしいです。

 彼女、エチオピアにいたときに、エチオピアの現地の男の子と
 知り合って、二人の恋愛話をよく聞いていました。

 彼と2年ぐらい前かな。結婚して今は二人でカナダに住んでいます。


 昨日の電話で、最初に彼が、
 「ねーさやかー。もしうちらに赤ちゃんできたら絶対
 会いにきてくれるよね?」って聞いてきて、
 「私がもちろんだよー。赤ちゃん抱っこしにいかないとーっ」て
 いうと、「じゃぁ今年の11月にカナダだね!!約束だからねーっ」て。

 二人のこと、二人が恋愛し始めたときから知っているし、
 いつも二人が電話してきてくれて
 交互に電話で話して二人の新しい生活のこと、
 赤ちゃんがなかなかできないこと聞いてたから
 もう嬉しくて嬉しくてですーーーー!!!

 サンドラ、結婚を決めるときすごく悩んでたの思い出しました。
 発展国の人たちは貧しい国に来ると、 
 お金目当て、自分の国をでたいこと目当てもあったりして
 かなりもてます。もちろんそういうのもあって
 スイスに住むサンドラの家族もみんな大反対してたし。。

 彼はサンドラより10歳以上年下だったし、それに、
 前にボランティアで施設にきていたベルギーの50歳代の女性が、
 施設の患者さん(20歳代)と恋愛して、二人で結婚してベルギーに行ったとたん、
 その男の人がそのまま失踪していなくなっちゃったって話も聞いていたから、
 やっぱり不安がっていたけど、今でも二人と電話で話すたびに
 仲良しそうで本当に良かったです。

 「11月の出産のとき、カナダに会いに絶対来なきゃだよーーっ」て。
 
 二人の子供だからちょーかわいいんだろうなぁって思います。


 モザンビークでは、たとえ家族でも、妊娠している女性のお腹をなでたり、
 だいたいいつぐらいに生まれてくるかとかを絶対に聞いてはいけないです。

 「そんなことをしたり、聞いたりする人は、お腹の赤ちゃんに呪いかけるため。
 恐ろしい人たちだよ」ってみんないいます。

 最近、南アフリカの裕福な白人の人たちが
 モザンビークにたくさん移住してきていて、
 海沿いの町にリゾート地開発を進めたり、
 あとは大きな農園を作ったりしています。
(怪しげな南アフリカの白人の人たちは、主に動物ハンターしてる。。) 

 リゾート開発や、農園、モザンビークの人たちの雇用も増えるし
 すごいいいことだなぁって思います。
 ですが、現地の人たちと色んな揉め事もあるみたいで、ときどき聞きます。

 前に、ここから少し離れた町で、
 南アフリカの人が農園を経営していて
 この人の土地に生えてたわらを
 村の人たちが勝手に刈るのを禁止したら、村の人たちが怒って

 「お前に黒魔術をかけてやる。
 お前はそのうち妊娠する、そして死ぬ。」って叫んで
 
 その南アフリカの人、男の人だったのに本当にお腹が妊娠したみたいに
 大きくなってそれから亡くなったそうです・・。

 本当かなぁって思いますが、
 今度この町に住んでる南アフリカの子にあったら聞いてみたいです。


 それにしてもサンドラの妊娠ニュースは本当に嬉しかったです。
 今日、スイスに離れてずっと暮らしている
 サンドラのお母さんのお誕生日みたいで
 妊娠報告今日電話でするんだーって。
 きっとサンドラのお母さん大喜びなんだろうなぁって思います。

 私も彼女たちの赤ちゃんにいつか会えるの楽しみですー。


 写真。
 きれいな花。

 モザンビークにたくさんある岩山。

 近所の友達のうち。洗濯物干してる。





栗山さやか | 日々の暮らし | comments(3)

景色



  今住んでいる町は、発展してきているなぁってよく思います。

 ですが町の中心地から少し出ると、自然がたくさんです。
 広くて、きれいだなぁって思います。

 村から戻ってくるときに撮った写真です。
 朝早かったから霧がでていました。

 
 
 写真。
 
 景色

 今は家の中で寝ているるーさ。







栗山さやか | 雑記 | comments(7)

新しい女の子。


 新しい女の子がうちで働き始めてくれています。
 とても助かっています。

  この間は私の30歳の誕生日でした。 お正月ぶりに1日お休みをとって、
  今年の誕生日は、友達と130kmぐらい離れた村に行ってきました。

  午前中は仕事して、午後バスに乗ったけど
  ここでは、バスは、乗客でいっぱいになるまで出発しないから
  人が集まるの3時間ぐらい待って、村に着いたときもう真っ暗でした。

  泊まった村に一件だけある宿(350円)に泊まりました。

  

  電気は通っていましたが、なぜか停電していて真っ暗でした。

 
  井戸がどこにあるかわからなくて水がなくて熱く、

  顔も手も洗えずそのままろうそくの明かりで
  ベットでぼーって横になって過ごしました。

 
  でも今年の誕生日はなんだか幸せだなぁって思いました。

  去年の誕生日は、生まれて初めて、誰からも面と向かって
  誕生日おめでとうって言われない誕生日だったことを思い出しました。

  しかもその日の夜も停電していました。

 

  ろうそくを買い忘れていて、
  真っ暗で一人でぽつんって
  なんか悲しかったの覚えてます。

  (犬のぺぺぶぅは一緒にいてくれましたが・・)
 
  以前は、自分の誕生日に、誰かに誕生日おめでとうって言われるのは、

  自然なことだと思っていましたが、

  今は、自分の誕生日を自分で知っていることも
  誰かにお誕生日おめでとうって言ってもらえることも、
  誰かのお誕生日をお祝いできることも、

  本当に嬉しいことだなぁと思います。

  ここの地域に暮らす、貧しく厳しい環境で生きる子供たちの多くは、自分の誕生日を知らない子が多いです。
  自分の年もよく知らない子達も少なくないです。


  
  村の人たちは、そんな紙とか身分証明登録なども
  すぐ最近までしてなかったから、
  ほぼみんな誕生日も自分の年も自分であまりわからないし、 
  この町にいる子達もあやふやで
  ルーキアも自分の生まれた年知っていましたが、
  計算間違いして間違った自分の年齢をこの間まで言っていました。


  
  うちで働き始めてくれた女の子も最初19歳って言っていましたが、
  昨日なぜか、私本当は25歳みたい・・って。。

  彼女、25歳ですが、中学1年生で、

  夜間の中学校に頑張って通っています。

 最近、私の同年代、それよりも上の年齢の方々で中流家庭の人々は、
 昔は学校が近くになかったり、内戦の影響で通えなかったりしたかたたちも、
 学校に通う、学ぶことに対してとても関心を持っているのが伝わります。



 まだまだ貧しい家庭のかたたちはだいぶ難しいですが、
 アシャンテママの子供たちへの勉強会のサポートで
 来年はみんな通えるようにと思っています。

 写真。

 
  薪やさん。

 子供たちの勉強会終わったあとに、
 小さいクッキー一人4枚ずつ支給しています。


  勉強会の女性のお宅の中です。







 

栗山さやか | 日々の暮らし | comments(3)

ろうそくのこと。

 

  大雨期の時期になると雷もすごくていつも停電します。
 でも前みたいに、停電しっぱなしなことも減ってすぐ電気が戻るようになりました。

 今日も今少しの時間だけ停電していて今電気が戻りました。
 停電している間、ろうそくの明かりで仕事の続きしていて、
 1本のろうそくの明かりがきれいで、火ってすごいなぁって思いながら、
 電気が家にあるなんて本当に贅沢で、
 貧しいお宅には全く買う余裕のないろうそくまで停電したときは使っていて。

 本当に恵まれているなって思います。

 勉強会に通っている女性の一人も、
 夕方少し暗くなってきた時間に、すぐ近所に住む少し裕福な親戚から
 白いろうそく1本もらえて
 嬉しくて急いで家に向かっていたら、
 いきなり男の人たちに殴られて、 
 ろうそくの奪い合いになって、
 彼女もせっかくもらったろうそく、盗まれたくなくて、
 しっかり握ってたら半分に折られて半分の部分
 盗まれてしまいました。
 でも彼女、赤ちゃん背中に背負ってたけど、赤ちゃんに危害もなくて
 彼女もけがはしてなくて本当に良かったです。。


 一緒に働いてくれているイスフさんの義理のまだ若い息子さんが
 亡くなりました。

 雨で崩れかけた泥でできた家の中の地面で
 泣き疲れて横になってる家族のかたたちにかける言葉ありませんでした。

 何日か前も家でルーキアと仕事してたら、近くの家から数人の人たちが
 泣き叫ぶ声が聞こえてきて、きっと誰かが亡くなったんだねって。

 アフリカに来てもうすぐ4年で、
 こういう風に子供たちや若い人たちが亡くなっていってしまうことを
 現地のみんなが当たり前のことと思わない日が
 いつか来てくれるといいと思います。

 頑張ったって意味ないと思うって言われるときもありますが、
 それでも前向きにいこうと思います。
栗山さやか | 日々の暮らし | comments(2)
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