村に家族とか知り合いがいる場合とかは別に平気ですが、
協会のみんなで突然 村や集落を訪れる場合、まず最初に、村のリーダーに
挨拶と村内を歩く許可をもらいに行きます。
許可をもらわないとリーダーが指示を出して村の若者たちに
不審者と見なされてぼこぼこにされることもあるみたいです。
どこかの協会が、集落にいって、そこに住む人たちに追い掛け回されて
石で襲撃されたことテレビでもやっていました。
このときのリーダーも、協会なんてどこもマフィアだって。。
いつも貧しい人たちを助けたいってきて、
いざプロジェクトのお金としての寄付金が入ったら
そのままいなくなっちゃうよって。
この町にいたイタリア人の女性も有名な組織で働いていて、
この町の病院へ大量の薬の援助のためにしばらく滞在していました。
そしたら同僚の現地の男の人に、
「この薬を全部売ってお金に変えて来なきゃ
お前殺してやるっ」って言われて、
精神的にまいってしまって、イタリアに戻っていったって聞きました。。
この町に1年弱いた、アメリカ人の友達、アナも同じようなことがあって。
アナはアメリカ育ちですが、ポルトガル人のご両親で
モザンビークで公用語になってるポルトガル語、ぺらぺらです。
アナはアメリカの政府のボランティア(平和部隊)で派遣されて、
この町に1年弱住んでいました。
初めてアナにあったのは、
現地の友達に 「私を紹介して欲しいって
いう子がいるんだけど、」って
言われて、
あぁ、またいきなり知らない現地の子達から
お金とか物のお願いごとされるのかなって思っていました。
そしたら、アナで、町で私が歩いてるのみかけて、
私を知ってるっていった子に
お願いしたのって。
すぐ仲良くなって、しばらくその子のうちで一緒に生活したり、
私が別の州で生活しはじめると、アフリカでの移動は、
バスとか乗り合いワゴンは絶対危険だから乗りたくないって言ってたのに、
慣れない長時間バスで12時間以上かけて会いにきてくれたり。
彼女とは、たくさんたくさん色んな話しました。
ですが、去年、体調も精神的にも参ってしまって
予定を早めてアメリカに帰りました。
今でもアメリカからよく、
「大丈夫さやか?体壊してない?
心は大丈夫?」って国際電話してきてくれて。
アナの働いていた現地の組織も、アメリカ政府からの高額の寄付金、
そんな村いってないし、何にも買ってないのに、
子供たちにユニフォーム買いましたって
うその領収書を作ったりして、
同僚の現地の人たちがお金使いまくってました。
お店の人友達だったりして、余裕でうその領収書作れるし、
領収書なんてないお店やさんも多いし。
アナが抗議すると、アナにいろんなことを隠すようにますますなって、
会議にも呼んでもらえず、経理関係も一切みせてもらえず、最後には
ほぼ無視みたくなって、アナ仕事行けなくなってしまっていました。。
アナも首都にあるヘッドオフィスに散々連絡していましたが、
そこまでお金が不正に使われていること気にしていないようでした。。
それでも数ヶ月経ってからようやく、
アナのプロジェクトの責任者はアメリカにある大学の教授だったようで
なぜか、ポルトガル語ができるからなのか、
その教授の生徒さんが2日間だけ視察派遣されてきました。
うちらと同じ歳ぐらいのカナダの子で、
南米にしばらく留学していて、アフリカは初めてきたよって
言っていました。
私はアナからその協会のお金の使い込みのひどさを
いつも聞いてあげることしかできませんでしたが、
アナと私は、彼女がわざわざ偵察にきてくれたから、
きっと何か解決策がでるんだって思っていました。
彼女が来るのすごく楽しみにしていました。
彼女も含めて、その組織のメンバーで会議をしたときに、
イスフさん(今一緒に私が働いている50歳の現地のかた)が、
使い込みをしている人たちをその会議の場で名指ししました。
その日の夜、アナのお家で、
そのカナダの子と3人で晩御飯一緒に作って食べたときに、
協会の不正の話になりました。
アナとイスフさん 、私もきっとこれで何か良くなるって思っていて
でも彼女が言った言葉は、
「教授にこのこと、伝えるかどうかはわからない」って。
アナと一瞬2人で、固まりました。。
アナが彼女が帰っていたあと、
「きっと、教授のプロジェクトがこんなことになってるなんて
報告できないんだと思う。
いい結果を持って帰らないといけないプレッシャーが
彼女にもあるんじゃないかな。。」って。
世の中、こういうものなんだって思いました。
アナがきっと、向こうも向こうで、
お金の寄付先を探さなきゃいけないプレッシャーがあって、
とりあえず、よさげなところに、お金渡して、
あとは適当に証拠として写真を数枚送ってもらって、このプロジェクト成功。
みたくなっているんじゃないかなって。
この州には、アメリカ政府のボランティア
(平和部隊、 日本の青年海外協力隊と同じような感じ)で
派遣されてきた子達が3人いたのですが、
(残りの2人は高校で英語教えてた。)
この2人の家に2回も泥棒が入って家中のもの盗まれてしまって、
アメリカ平和部隊はこの州からは、安全性に問題があるってことで
今は撤退してしまいました。
彼たちも、国の税金使って、貧しい国の援助できたけど、
学校で英語教えることが
援助になったのかよくわからないっていってたみたいです。。
最近アナが、働いていたお金盗みまくってた協会、閉鎖されたそうです。
良かった良かったと思いました。
でも結局すごい額のお金使い込んでいたこのひとたち、
逮捕されたわけでもなくて
お金盗み逃げみたいな感じになって、
きっとまた別の名前の協会を立ち上げて
色んな国の大使館や、組織に提案書を送ってまたはじめそうです。。
首都に住んでる大使館や大きな組織の人たちに、
この協会がどうだとかいう情報は入りづらいし、
申請する提案書に、昔アメリカ大使館の依頼を受けてプロジェクトを
成功させましたって書いたりすればかなり通りやすくなると思うし。。
キリスト教関係のところ、
特に先進国から来た子達がしっかり管理しているところは
大丈夫だと思いますが、
それでも、ここはほとんど、現地の人たちが主になって
管理しているところばかりです。
そういうところは悲しいですが、かなりひどいと思います。
貧しい人たちのためや、国の発展に役立っている協会や組織も
もちろんありますが、
これはきっとアフリカ中で問題になっていることだと思います。