クリスマスのこと。


今年のクリスマスは、去年の
 気づいたら終わってたクリスマスと違って、
 クリスマスを感じれました。

 一緒に働いているルーキアは、


 家に時計がなくて、時間がいつもわからないっていってたから、
 安物だけど、ピンクの小さな置時計プレゼントしました。


 彼女は、私の部屋、ドアがないから誰かに盗まれちゃったら
 どうしようって心配していて、
 (家族の一人でも勝手に持っててどこかで売ってきちゃう)
 バックにいれていつも持ち歩こうって言ってすごく喜んでくれて、
 私も嬉しくなりました。

 私イスラム教だけど、キリスト教の友達と
 一緒に作ったのって
 ココナッツの小さな黒いドーナツを3つくれました。
 クリスマスのプレゼントだと思い、嬉しかったです。

 友人の一人が前に仕事で行っていた
 60kmぐらい離れた村に一緒に行ってきました。
 お砂糖とパンをたくさん買って、
 村の子供たちにお砂糖湯とパンを配りました。
 
 1個のパンを半分にちぎって配りました。


 でもやっぱり全員分、足りなくなってしまいましたが、
 村にはパン屋さんなんてないし、
 お砂糖もお金がなくて買えない家庭が多いから
 みんな大喜びで、みんなに自分の家から
 お茶を入れるコップ持っておいでって言ったとき、
 みんな一目散にもうダッシュで自分の家にコップを取りにかえって。

 モスリムのかたが住む村だったから、
 クリスマスは関係ありませんが、
 みんなきゃっきゃっ言って嬉しそうでした。
 前にこの村で、まわりわらで囲んでテントはって寝泊りさせてもらったこともあって
 久々だったから懐かしかったです。 言葉ほとんど通じませんが。。


 貧しいかたたち、どんだけ栄養不足なんだろうと思ってしまいます。
 お肉もお魚も牛乳も卵もお米もパンもチョコレートも
 貧しい方にとったらとてもとても、高価でめったに食べれないし。
  (特に牛乳は高すぎて私でも買うのに勇気がいてもう3年近く飲んでないです。。1L 320円。
  粉ミルクは私は買って飲んでいます。現地のかたたちには粉ミルクも高すぎて
  手がでないです・・。)
 
  
 いつも食べられる食べ物はほぼ決まっていて。(はっぱとかお豆とか、とうもろこしなど)

 家族もたくさんいるから食べ物足りなくて一日水飲んでがまんって日もあって。

 みんな常に栄養が足りてなくて、とても弱くて、
 マラリアや色んな病気にかかりやすいし、かかってしまったら治りづらく、
 小さな子供たちは抵抗力もなくて、下痢が原因で亡くなってしまったり。
 

 新しい協会の政府の許可やっとやっとでました。
 
 正式認可するにはたぶんもう数ヶ月かかってしまいそうですが、
 毎日着々と準備を進めています。 
 
 もっともっといい案があるはずだって思って3人で頭しぼっています。。

 写真。 村のこどもたち。




栗山さやか | 日々の暮らし | comments(4)

呪術医さんのかたのこと。


  最近もすぐ近所で2か所お葬式がありました。

 2人とも20代の女の子で、
 1人は妊娠していて、やっと出産ってときに
 産まれてきた赤ちゃんと一緒に亡くなってしまって、
 もう1人は、元気だった子なのに、突然亡くなってしまって、
 「どうしたの」って聞くと、
 「外の穴トイレのそばで転んだの。」って。
 あーまただーて思いながら、
 「頭打っちゃったの?」って聞くと、「ううん。 黒魔術だよ」って。

 黒魔術の怪しい薬があるみたいで、
 殺したい人の家の外の穴トイレのところにその薬をまいておくと
 その薬を踏んでしまった人は転んでそのまま亡くなるって言われています。

 あとは、仕事でえらい地位についた人はすぐ亡くなるよ。部下とかに
 黒魔術の粉?を仕事場のその人のいすの上にかけられて、それで亡くなるから。って。

 でも黒魔術、効かなかったらどうするのって聞くと、呪術医さんから
 薬代返してもらえるそうです。

 黒魔術をみんながする理由は、
 旦那さんや、奥さんの取り合いや、
 お金に余裕がある知り合い、近所の人、仕事仲間に嫉妬してとかです。
 あとは、一緒に住んでいる親戚、家族の人同士が食べ物で揉めてとか。。

 友達のお母さんもある日突然、
 「両手の手のひら開きかけで固まったまま動かなくなって
 何件も呪術医さんのところへいって、やっと治してもらった。。。」って。

 「誰に呪いかけられたの?」って聞いたら、
 たぶん、隣りに住むおばさん、
 お母さんがうちに引っ越してきたとき、
 たくさんのもの運び入れてたのじぃーって見てたからって。
 
 それだけで呪いかけるの?って聞くと、
 「そうだよ。みんな自分より他の人が幸せなのいやなの。
 自分がお腹すかせているのに、
 すぐ隣の家の人が裕福に、肉食べてるっ。てだけとか
 でもみんな嫉妬して呪いかけるよ。」
 
 貧しい食べ物がない近所の人を見たら
 助け合ったりしている方たちももちろんいますが。。

 ですが、ここでは、近所同士で、
 お互いの家に泥棒に入ったり、よく揉めています。
 
 前一緒にボランティアしていた男の子も、
 隣に住むおじさんが、うちの奥さんと浮気してるだろうっていきなり、
 夜、包丁振りかざして家に押し入ってきて、刺されそうになって
 急いで別の家捜していました。

 前に一緒に住んでたおばさんも、昔、旦那さんも子供たち4人も
 あっという間に数日間のうちに全員呪い殺されちゃったって。。
 誰に?ってきいたら、親戚のおじさんに。。って。。。

 みんなすぐ、体の具合が悪くなると マラリアにかかったかな?
 それとも呪いかけられてるのかも、、って本気で心配します。。

 ここで人が亡くなる大きな原因3つ上げるとしたら、マラリアか、エイズか、呪い。
 この3つが現地のみんなの回答だと思います。

 テレビのニュースや新聞のニュースでも黒魔術のことやっているし、
 どうして亡くなったのって家族を亡くしたかたに聞くと、
 呪い殺されたってよく返事がかえってきます。

 その呪いから体を守るために、
 みんな自分の体に小さなナイフで傷をつけて、
 その傷口に黒い怪しい粉のようなものを擦り込んでいます。
 手首、足首、こめかみ、額、お腹、背中とかです。

 黒魔術のこと書き出したら止まらなくなりそうです。。
 しつこくなりますが、ちょこちょこ書いてきますね。。。)

 写真。
  村の呪術医さん。(ちょっと怪しげでした。 変な粉見せてくれて、体に傷をつけて、その傷口にこの粉を擦り込めば、銃で撃たれても刀で刺されても皮膚に何も入っていかないそうです。
ちなみに持ってるなわは、女性が太ももにこっそり巻く用です。自分の太ももに誰にもばれずに巻いていると旦那さんは他の奥さんや浮気相手とするときに下半身が役にたたないそうです。)

 呪術医さんの目印は、家のまわりにたくさんの小さな旗がたっています。

 病室。 (一応寝泊りできる病室があります。
   狭い部屋でこざがひいてあるだけで他は何もないです。。3日間死んでいたのに生き返ったらしい男の子。。心臓も止まってたって言ってました・・・。)
  


 

栗山さやか | 日々の暮らし | comments(5)

新しい法律のこと。


 土曜日は、友達の結婚式に呼ばれて出席してきました。

 現地のモスリムの子達の式で、式はモスクの中で、
 それから、一旦解散して、夜披露宴という流れでした。

 2年半以上前から2人のこと知っているので、
 幸せそうな2人を見れて嬉しかったです。

 ここでは、結婚して数十年経ってお金の余裕が出来てから
 結婚式を初めてあげるかたたちもいます。


 といっても本当にまれで、結婚式は大金がかかるので、
 本当に限られた裕福な家庭のかたたちだけです。

 あと、結婚届とか出生届、死亡届もみんなほとんど出しません。
 なので、世界の貧しい国で問題になっている
 身分証明書がない子、法的に存在していない子がたくさんいます。
 
 モザンビークでもひとつの州だけで
 6万人以上の子供たちが、届けを出しておらず、
 法的に自分の存在を証明する身分証明書がないと

 ニュースでやっていました。
 

 モザンビーク全体で11州あります。 
 人口2000万人の国で66万人の子供たちが
 単純に計算すると、(州によって差はあると思いますが)
 正式な書類がないことになるってことなのかなと思います。

 確かに私の周りでも持っていないとよく聞きます。

 届けを出すには200円かかります。

 産まれた赤ちゃんの書類の手続きをするには、

 産まれて4か月以内なら無料と聞いています。

 

 ただ、その書類の手続きには赤ちゃんの父親母親の書類が必要で、

 二人が持っていないこともあり、そうなると手続きが複雑になってしまいます。


 最近、別に新しく法律が出来たと聞きました。

 ここでも本当によく人々から聞いていた話があります。


 もしも旦那さんが亡くなってしまうと、

 旦那さんの家族から
 家も家財道具(お皿とバケツとか)も全部とられてしまうことがよくあります。


 住んでた家から、旦那さんとの子供たちもいるのにも関わらず、
 その子供たちと一緒に追い出されてしまっている奥さんたちがたくさんいます。
 

 私の知り合いや一緒にボランティアのルーキア自身もそうです。

 私の知り合いの女性も旦那さんが亡くなってしまいました。


 旦那さんの家族にこれは全部、彼が稼いだものだって言われて
 全てを取り上げられてしまって、
 今は家賃月200円の小さなぼろぼろのおうちに
 たくさんの子供たちととても苦労しながら住んでいます。。

 ある地域では、

 旦那さんが亡くなってしまったら、
 奥さんは旦那さんの兄弟と結婚しないといけないという決まり(伝統的な?)があります。


 旦那さんを亡くした奥さんは、子供たちと一緒に
 全てを置いて家を出て行かなくてもすむように
 その奥さんたちを守る意味もあるのかなって思っていましたが、

 現地の人に聞くとだいぶニュアンスが違って、
 「旦那さんが持ってた財産、家とか鶏とか自転車とかを
 誰が遺産相続するかで揉めて、あとで恨まれて黒魔術で殺されないようにするため」と。

 今回新しい法律が出来て、
 結婚して旦那さんが亡くなった場合、しっかり折半して家財道具など
 分けないといけないということが正式に決まったようです。

 ですが、多くの人たちは、子供もいる事実婚で、
 そういう場合は、
 一緒に数年住んでいて、二人の子供がいたら、

 それが証拠になると教えてくれました。

 あと旦那さんに捨てられ、
 家を突然、追い出されて
 途方にくれる女性たちも多かったですが、
 この場合も、別れるって決めたほうが
 家をでていかないといけない法律ができたと聞きました。

 本当に裁判を起こしたりするのは、
 労力や金銭的にもかなり難しいことだとは思いますが、


 旦那さんが亡くなったからといって、
 全てを取り上げるのは、いけないことってことが
 みんなの考え方の中に入るだけでもとてもいいことだと思いました。


 モザンビークは、ポルトガルから独立した後、
 17年間、地雷や少年兵を使った長い内戦があってそれが無事終わって
 それから今18年経つところです。
 
 これからもたくさん、女性や子供に見方の法律ができそうで

 それは素晴らしいことだなぁと思いました。

写真。 1枚目 出席した結婚式の新郎新婦さん 
     2枚目 式のときのモスクの中。
     
     3枚目 去年出席したインド人のかたの披露宴のときのものです。

 
   




栗山さやか | 日々の暮らし | comments(8)

12月


 
 もう12月ですね。
 時間は、どんどん経っていきますね。。

 友人に私のコンピュータ貸していて無事、戻ってきました。
 今は全部の学校も夏休みで閉まっています。
 大学なんかは4ヶ月間の長い、夏休みです。
 小学校や中学校などの夏休みは約3ヶ月が平均のようです。(11月から1月まで)


 
 昨日は夕方から友人と教会に行きました。


 停電していたので、教会の中、みんなが聖書読めるように白いろうそくを
 使っていましたが、とてもきれいで幻想的でした。

 帰るとき、外はもう暗くなっていて、小さいトラックの荷台に乗って、

 送ってもらったときに見上げた夜空に浮かぶ、星たちがとてもきれいでじーんとしました。

 ここは、なかなか町ですが、
 高い建物がまわりにほとんどないから、空が近く感じて、
 星も月も雲もいつもきれいです。

 落ち込んだとき空見上げると、私はなんでこんな小さなことで、
 ぶりぶり怒ったり、衝撃を受けたり、がっくりしてんだろうと元気をもらいます。

 
 雨期に入りましたがまだそこまで雨降ってないです。
 
 でもはえと蚊のがとても多いです。


 常に自分の周りにはえがぶーんって飛んでいて。
 夜になると、蚊たちが一気に活発になるかわりに、
 はえたちは、寝るようで、静かになります。
 
  はえも水を飲む?みたいで、コップの中の水で、
  はえがときどき溺れたり、水死しています。
  しっかりよく見て飲まないと、はえも一緒に飲んでしまうことがあります。



  穴トイレも一応、薄い板でふたしているのですが、
 そのふた明けると、大量のはえたちが一気にぶぉーんって出てきます。

 おトイレしているとき、はえがお尻の穴周辺にこないかどきどきするのですが、
 昨日、なんかお尻にはりついたって
 思って見たら、ごきぶり?みたいな大きい茶色い虫でした。。。

 協会の準備、現地の子達3人で毎日すすめています。。
 まだ政府の許可が降りていませんが、今月中には、、と思います。
 
 
 

栗山さやか | 日々の暮らし | comments(4)
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