亡くなってしまった後。
(連絡先がある子は少ないですが。。)
にワーカーの子が訃報を伝えます。
悲しいことに、数日前に教えてもらった確かな番号なのに
電話をかけてもその患者さんをしらない。というかたも
多いようです。
ある時、一人の女性が亡くなってしまって、
その子のかわいらしい赤ちゃんは、同じ施設の
子供の病棟にいました。
この女性の場合も、ワーカーの子が番号にかけても
そんな女性はしりませんってゆって切られてしまったとのこと。
私がワーカーの子に、「番号間違えたか、番号変わっちゃって
いるんじゃないのかな?」
ときいてみると、
「そんなことないんだよ。きいたばかりだし。
一番近くの村みんなで使っている番号だし、
名前確認したよ・・。」
「たまにこうなの。みんな遺体引き取るお金もないし、
亡くなった患者さんの残された子供の
面倒みきれないから、知らないって嘘ついちゃうの。」って。
あーっておもいました。
返す言葉がでてきませんでした。
施設の敷地内に、ぼつんとある、亡くなったかた
を収容する棟があります。
亡くなってしまった人は、白い布でくるまれて
ここの棟に運ばれます。
あんまりにみんな痩せこけているのであんまりに
その布が細くて、軽くて、ぼろぼろのタンカーに
乗せて運ぶ時、心が痛みます。
亡くなってしまった人の中に家族がいて
ご遺体をひきとりにくることが
本当にまれですが、時々あります。
ご家族のかたは、遠く離れた土地から何日かバスを乗り継いで
きたり、引き取るために車を借りる費用がかかるため、
自分達は
何日もかけて歩いてくるかたもいます。
そのかたが、ここに到着するまでに、亡くなってしまった人の
身体の腐敗を防ぐため、
注射を、心臓と胃の部分2箇所にします。
苦しんだ顔のままのかたもいてとてもせつないです。
このかた達はどんな人生を
どんな風に歩んできたんだろうって
いつも思います。
ずっと手当てをしていて毎日一緒に過ごした子に
打つ、その子が亡くなったあとの注射は、生きていた頃に
その子と話したり笑ったりしながら
打っていた注射と全然違って、
とても苦しいです。