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畑の土地の問題(続き)

 

2か月ほど前に、

刑務所から出てきたばかりの強盗たちに

協会の畑を占拠され、ですが土地のリーダーのおかげで

土地を取り戻すことができました、

とブログに書かせていただきました。

 

土地のリーダーからの電話

 

それから少しして、また強盗たちが占拠をはじめ、

結局協会の畑の土地を女性たちが耕せていず、

それでもみんなで抗議をすると

強盗たちは、

男性スタッフには、「お前の家に襲いに行ってやる」

女性たちには、「この場で服を全部脱がして裸にして襲ってやる」 

「俺の子を妊娠させてやる」と言ってきて。

 

彼たちは、近くのマーケットで見張りをしていた男性を

椅子に座らせて、帽子をかぶらせ、

包丁を胸に刺して殺した犯人たちで、

物を奪うために人を今までに、

2〜3回は殺している男たちと聞きました。

 

みんなに危害があったら大変だから、

「畑にはもう近づかないように」伝えて、

今回私が行ったときに土地のリーダーと

再度話し合うことになっていました。

 

そして、土地のリーダー数人と、私、そしてその強盗たちと

話合いの場を設けました。

 

出ていく気はないとのこと。。。

耕した分だけの労働代を請求され、

払ってくれたら出ていくとのこと。。

 

でもここで払ってしまったら今後も延々と続くことに絶対なるし、

そもそもしていることは犯罪だし、

「他の人が所有している土地を勝手に占領して耕して、

人を脅したり、そのあとに料金を請求することは

間違っていること」をはっきり伝えました。

 

ただ土地のリーダーたちも

彼たちに襲われたり殺されたりが怖くて、

刺激するようなことは控えていました。

過去に脅されたことがあったとのことでした。

 

彼たちは一人の土地のリーダーの畑も占領していて、

土地のリーダーは

「今回耕した作物が採れたら出ていくように」伝えて、

作物が収穫できるまで耕すことを許可したそうです。

 

ルーシアさんや畑を耕している女性たちに

危害があってはいけないので、

土地のリーダーの前例を見習って、

私たちもみんなで話し合った結果、

泣く泣くそうすることにしました。

 

ただ、土地を返してもらっても、

女性たちが育てた作物の収穫の時期に

全てを盗みに来ると言われ。。

 

 

数日前に、私の知り合いの一人の家にもきて、

なたで脅して、「声を出したら殺す」と言い、

マットレス2枚などを盗んでいったとのこと。。

 

畑の近くでお葬式があったのを私も目にしたのですが、

そこの若い男の子も、

彼たちに毒を飲まされて殺されたらしいと

聞きました。

 

 

アシャンテママの教室のところに、

一人の若い女性が偶然訪ねてきました。

その子が自分のことを話し始めました。

 

ある夜、夜間の中学校の帰り歩いていると、

男(強盗集団の一人)が、目の前に現れて、

男が来ていたTシャツなんかをいきなり脱いで、

それをねじってそれで手足を縛られ、拉致され

小屋に手足を縛られたまま来る日も来る日も襲われ続け、

食べ物もビニール袋に入ったものを地面に投げられ

それを犬のように食べて、

排泄もペットボトルを切ったのにするように

命じられてどんどん痩せ細って3か月近く過ごしたと言いました。

 

ある日の夜中、

無理やり彼の実家に連れていかれ結婚の儀式を夜中にされ、

そのまま、抵抗できずに妻として住んできたとのこと。

 

あまりに彼の暴力がひどく、腫れあがった顔で過ごして、

もう帰る場所もなくなって

「このほっぺ、彼に噛まれたあと」と言って

黒ずんだ歯形のような跡がある彼女のほっぺを見せてくれました。

 

「警察に行ったけど、これからどうなるか不安。。」と

言っていました。

 

一緒に話を聞いていたスタッフも

「彼女があの男(畑のすぐそばに住んでいる)といるところ、

見たことがあるけど、

普通に男の妻だと思っていて、そんな風に突然かつがれて

誘拐され監禁されて、結婚させられたなんて知らなかった。

それでもその後も一緒にいたのは、

気がおかしくなってしまったのかな。。」と。

 

彼女とその後連絡を取りたかったのですが、

連絡先を持っていず、身を寄せていると言っていた、

親類の家もわからず。。

 

彼女の身に起こった話を聞いて、おぞましくて

その時は話を聞くことしかできませんでした。

 

(何かしてあげれることはあったのではと思い、

今も彼女がどうしているのが気になっています。)

 

 

 

土地の問題も警察に訴えたらどうなのかなと

みんなに伝えると、

「裁判がもしも本当に始まっても

だれも証言台に立つ勇気はないよ。

報復が怖くて。いつか必ず殺しに来るよ。

警察に行ったことがばれたその日に

襲いに来るかもしれない。」

 

彼たちが人殺しの犯人だと知っていても、報復が怖くて、

だれも証言台に立たないから、

だからきっとすぐ捕まっても出てくるんだよ。」

 

日本みたいに、

犯行現場の指紋の検出や、DNA鑑定、監視カメラがあるわけではないので、

事件は人々の証言に頼ることになると。。

 

 

みんなでたくさん話し合った結果、

どうすることもできず、畑は諦めることになりました。

 

7年近くもみんなで一生懸命耕してきたのですが。。

このような結果になってしまい大変申し訳ございません。

 

 

 

栗山さやか | 国などについて | comments(4)

コメント欄

真面目に働いている人、弱い人が我慢して、悪者が処罰もされず力を持つ社会、、とても悔しくていたたまれません。拉致された女性の話もあまりに非道で言葉を失ってしまいました。そして改めて自分の生きている環境の有難さが身に沁みました。
強盗と話し合いをされたとのこと、さやかさんの身に何もなくて本当によかったです。長年大事にしてきた畑をこんな形で諦めることになる悔しさは測りしれないですが、安全第一での決断をされてよかったです。
Comment by Maki @ 2018/10/08 10:44 AM
さやかさん、こんにちは。

畑のこと、諦めるしか方法がなかったと感じます。皆さんのこれまでの頑張りがあった畑なので、とても悲しく、悔しいですが、強盗集団に危害を加えられずに、過ごせることの方がもっと大切ですね。。
妻にさせられたという女性は、今どうしているんでしょうか。これまで耐え抜いて来られたように思うので無事であってほしいと祈るばかりです。

colorful
Comment by colorful @ 2018/10/08 11:11 PM
お疲れさまでした。
話し合い、と聞いただけでも、大丈夫なんだろうか?身の安全が心配になりました。
悔しいとは思いますが、命には代えられないですものね。
何かうまくいく手があるといいんですけどね…。
もどかしいですね。
Comment by かんくら @ 2018/10/10 9:43 AM
ぷらこちゃん

ひどすぎるけど・・・
どうにもならない現実なんだね・・・

本当にどうにかならないものかと
読んでいるだけで、腹が立ってきちゃうし
後半の女性のことは・・・もう涙が出てしまう。
これまでにも、いろいろな国でこのような女性拉致・虐待のひどい話は読んだり聴いたりしてきたけど・・・
わたしたちには、どうにもできない今もどこかで起こっている現実なのですね・・・

畑は本当に悲しい結果となったけど・・・
今はみんなが無事でいることがまずは第一だから・・・
仕方のない決断だったと思います。

南アフリカに滞在しているとき、土地があるのに誰も何も作らないことに疑問を覚え、知り合いのおばさんに聞いたら「作っても盗まれるだけだから・・・」と。

これは、ちょっとした案だけど・・・アフリカの人って国によるかもしれないけれど、南アフリカは蛇が本当に怖いとかで、庭もきれいにしてあるのは、蛇が見えるようにと聞いたのね。
それから、私の友達のイギリス系南アフリカ人の方が、短い期間蛇を買ったことがあったの。でも、結局生餌を手に入れることが違法ということで、買うのをやめたんだけど、その飼っているという事実が、人づてに知れ渡るだけで、しばらくは絶対安全って言ってた。つまり、強盗とかも入らないということ。
当時私は、耳を疑ったけど、そのくらい蛇が嫌いということを知った。
蛇出る!注意!!みたいな看板をウソでもいいから、作ったらどうかしら?もしくは、毒蛇が出たってウソのうわさを流してみるとかっていうのは、どうかしら・・・?
冗談みたいな手法だけど、ちょっと思い出したこと、書いてみました。モザンビークは行ったことも、住んだこともないけれど・・・ない頭をひねって思い出したことでした。

とにかく、みんなが安心できる日々を送れることが先決!
地球の裏側から、いつも祈っています。


Candy
Comment by Candy @ 2018/10/10 2:29 PM

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