国家試験無事に終わりました。

遂に国家試験が終わりました。
 
国家試験(一般、臨床)は試験範囲は広いけど
今までずっと受けてきた数日ごとに受けてきたテストや
週ごとの試験と比べれば、
複雑な問題は一切ないと聞いていました。
 
それでも国家試験が近づくにつれて、
40科目ほどの出題範囲、
疾患とかだけではなくて、病院監査管理学、医療倫理学、法医学とかの分野、
もし知らない動詞とか形容詞がでてきたら
その一語だけで文全体の意味がかわってしまうので
私は一体大丈夫なんだろうかと考えだしたら
あまりのプレッシャーでひどい首と肩の凝り、止まらない下痢、全身の湿疹、口内炎、微熱が続き、
追い込みの試験勉強のはずが、私が精神的に追い込まれてしまいました。
 
でも最後の数日は開き直って、落ちたら落ちたでそのときに考えよう。
寝不足になってしまう追い込み勉強は止めて、
重要なポイントをおさえて、ただ落ち着いて試験に臨もうと思いました。
 
首都の保健省から試験官のかたも来て、
緊張しましたが、無事に試験が終わって、今日結果発表が
ものものしい雰囲気でありました。
 
無事に合格していました!
私はトップの点数で合格できました。
 
よかった。。。本当に良かったの一言です。。
 
卒業式の予行練習が始まりました。
 
この学校に入学当時、あまりの試験の多さ、試験をパスしていかないと
強制退学になるということを知り、
ポルトガル語で学校教育を12年受けてきたクラスメートの
5倍は勉強しないと私は授業についていけないと青ざめながら思いました。
 
毎朝、目が覚めると、最初に思うことは、
強盗、泥棒に入られなかったか、外の犬たちは殺されていないか、
勉強小屋に住んでくれているル-シアさんたちは襲われなかったかでしたが
学校に通い始めてからその次にいつも頭に浮かぶことが
 
「あぁ、勉強しないといけない。一単語でも多く学校に行く前に
頭にいれないと。」
 と毎朝4時に布団からふらふら出ながら思って、
学校の授業時間も含めると毎日13時間から16時間は勉強していました。
 
疲れ果てて気づいたら夜家に帰ってきて
そのまま爆睡してしまっていた日もありましたが、
常にもっともっと勉強をしないと追い詰められている毎日でした。
 
今日、朝目が覚めたときに、ずっとあった強迫観念のようなものがなくなって、
あ、もう勉強しばらくしなくていいんだぁ。
と思ったらほっとして涙が出そうになりました。
 
 
ブログで協会の活動だけではなく勉強の応援もしてくださったかたもいらっしゃって
とても嬉しかったです。
とても励みになっていました。
ありがとうございます。
 
明日から溜まりにたまった協会の仕事を頑張りたいです。



 
栗山さやか | 勉強 | comments(5)

研修が終わりました。

別の州での2か月間の臨床研修が終わりました。

一般外来
緊急外来(日勤、夜勤)
内科病棟
外科病棟
産科病棟
妊娠外来
HIV感染者専用外来
小児科病棟
手術室
それぞれ1週間交代で回りました。

 
週に3回行われる病学会セッションでの発表の準備(パワーポイントで作成して大勢の医師、
医療技術師の前での発表)
私のテーマは心不全でなんとか発表、質疑応答も無事に終わりました。

今回ほかの州からの同じ学科の学生も一緒になり、
いろんな意見交換もできよかったです。

私の通っている学校は、
医療技術科、看護科、助産婦科、の3つの学科で多くても全体で120人ほどの生徒なのですが、
他の州からの学生の子達は、他にも薬剤師、レントゲン技師、リハビリ技師、外科医科等の学科があり、
全生徒数も1000人を超えているようです。

驚いたのが、生徒の数が多すぎて、生徒の管理もそこまで行き届いていないようで
「今まで臨床実習のときに1週間無断で欠席してもばれないのに、
ここでの実習は管理チェックが厳しくてつらい。」といつも話していました。

高熱、赤痢やマラリアにかかろうとも、みんなふらふらしながら2年半もの間、
欠席だけはなんとかしないように頑張っている
私たちの州の学校とは全然違うことにショックを受けました。
でもとことん厳しかった分、他の州の学生に比べて、多くのことを学べてたんだなあと思いました。

無事に研修期間が終わり、
いよいよ出発の日、夜中2時出発だと
先生に言われていたので
夜中の2時にはみんなで家を出たのですが、
結局朝4時までこの先生が起きてくるのを
みんなで路上でぼーと待ってそれから
約12時間かけてぎゅうぎゅう詰めのワゴンで戻ってきました。(節約のために、
日本だったら9人乗りのワゴンに23人で乗り込みました)
 
 無事に戻ってくれて心底ほっとしています。

12月の15日、16日に最後の闘いの
国家試験が行われます。

一般と臨床です。
出題範囲が約40科目からになるので
ラストスパートの試験勉強本当に頑張りたいです。

日本はとても寒くなってきている毎日でしょうか。
クリスマスのイルミネーションがきれいで
きっと年末を感じる雰囲気だろうなぁと思います。
風邪等どうかお気をつけてお過ごしくださいね。



 
 
栗山さやか | 勉強 | comments(13)

ザンベジア州



10月に入り私の住んでいる町から600キロほど離れた

モザンビーク中部のザンベジア州のグルエという小さな町にたどりつきました。

 

途中の大ブッシュの中でバスが故障したり、

バッテリーが上がっちゃって、みんなで汗だく埃まみれで

ボロバスを押し、道もがたがたぼこぼこでかなり悪路でしたが

まだ乾期での移動だったのでましだったと思います。

出発は朝4時集合でしたが、

途中の町で一晩眠ったので2日がかりで到着しました。

 

 

今いる町は、山がすぐ後ろにそびえていて、

普段住んでいる町は山が近くにないので

ここの山が緑色できれいで感激しています。

 

道も大部分穴のないきれいなコンクリート舗装されていて、

なんと町中に噴水まであり、きれいな町で

嬉しいです。そして全員の患者さんが

公用語のポルトガル語が通じてびっくりしています。

 

 

病院での研修、日勤のあとすぐに朝までの夜勤の日もあり、
病学会セッションでの発表の準備、

慣れない集団生活で毎日へろへろ気味ですがなんとか
頑張りたいです。

 

 

MRIとかCTスキャンはもちろんないし、

(モザンビーク国内であるのは大きな3大都市に1箇所ずつある

3つの病院だけ)

ある薬が限られていたり、酸素ボンベがなかったり、

血液検査の一部のラボ機材が壊れていたり、

医療器材が限られている中での診断、治療は難しく

緊急外来で運ばれてきても

数時間で息を引き取ってしまう患者さんたちが

ほぼ毎日数人います。 

 

変わらず朝4時には起きて、病院から帰ってきてからも

ひたすら勉強しています。

 

協会の仕事は、畑仕事、子供たちの学校、

ルーシアさんをはじめ協会の女性たちが頑張ってくれています。

 

壁のお名前もほぼ完成しました。

12月の上旬ぐらいに私が帰ってからになってしまいますが、

お待たせしてしまって本当に申し訳ないです。。

 

どうかよろしくお願い致します。

 

栗山さやか | 勉強 | comments(0)

残り3ヶ月



学校での授業は全て終わり、
今はまた病院で臨床実習、夜勤実習をしています。
朝7時から実習をして午後は学校に戻って討論会があり
1時間半休んで夕方から次の日の朝7時半まで夜勤実習の日もあり
仮眠なしで少し疲れてしまっています。

実習でも、患者さんの前でも指導者にものすごい勢いで
怒られることも多く、毎日落ち込んでいます。(殴られたりとか
物投げつけられたりはないです。)

来週には臨床実習試験が緊急外来であります。

それが終わったらすぐに別の州に
病院研修でみんなで2ヶ月間集団生活をしながら
病院で働きます。

3つのグループに分かれるのですが、
私はここから600キロほど離れた州に行くことに
なりました。

出発する前に、壁のお名前のペンキ塗り、
協会の仕事もしっかりしないといけないのに
家に帰ってくるとなんだか疲れてしまって
何もできない日が続いています。

壁のお名前もう少しだけお時間ください。
本当に本当にごめんなさい。




 
栗山さやか | 勉強 | comments(11)

祝日

9月7日はモザンビークは祝日です。
ルサカ協定記念日で 今から40年前の1974年に
ザンビアの首都ルサカで500年近くモザンビークを
植民地支配していたポルトガルとの間に和平協定が結ばれた日です。
 
来月の中旬には5年に一度行われる大統領選があります。
国民が直接大統領を選びます。
 
なので日本と同じように党の旗をつけた選挙カーが走り、

大型トラックの荷台に大勢が乗って移動していて、
少し騒がしい感じです。
 
私の通っている医療学校には祝日とか一切なくて、
いつもどおり授業だったり病院実習だったのですが、
なんときのういつもどおり病院に行ったら朝のミーティングだけ
参加してその後解散!と言われ家に戻ってきました。
とても嬉しかったです。
 
少しずつ卒業が近づいているせいか
先生たちの監視の目も少しだけゆるくなってきたような
気がしてほっとしています。
 
先日クラスメートの片親が亡くなりました。
彼は週末と月曜日の授業を1日休んで、乗り合いワゴンを乗り継いで15時間ほど離れた
村のお葬式に参列しました。
 
入学当時、たとえ、身近な家族の死でも、授業を休むことは許されないと
言われていて、そのとおりに何人もの同級生の親御さん、兄弟たちが亡くなっても
遠く離れた州や町出身の子達もみんな家族に会うこともお葬式にも出れずにいました。
 
一人のクラスメートの男の子、10時間ほどかかる村に住む父親が危篤という
連絡がはいって、週末を使って父親に会いにいきたいと伝えると
やはり先生から却下されていて、数日後亡くなったという悲報を受け取って
うなだれながらも勉強をしていてそこまで厳しくしなくても。。と
思いました。
 
マラリアにかかっても、低血糖等で倒れても
授業を休むと色んなところから書類にサインが必要です。
 
3日に1度のテストもあるので、1時間でも授業に出れないと体調も悪い中、
その遅れを取り戻すのもたいへんです。
 
パニック障がいで倒れて検査のために入院していたクラスメートの女の子も
退学になってしまいました。
 
でも今回、お葬式のために授業を1日休むことが許されたり
祝日を与えられたりして制度が変わってきているようで安心しました。
 
厳しいのももちろん必要だと思いますが、
あんまり厳しすぎると学生たちが学校を卒業して医療現場に出たときに
逆に患者さんたちにいひどいと思うぐらい厳しすぎてしまうことの原因に
なっているのではと思ってしまいます。
 
 
9月も中旬になりましたね。
お月見の季節ですね。
日本に心地よい秋の風が吹いていますように。

 

栗山さやか | 勉強 | comments(2)

医療学校、2年の後期が終わりました。



無事に2年の後期が終わりました。

 

2年の後期の臨床実習は、

3人チームになり、ここの州立病院、市立病院の

色んな入院病棟、外来を1週間交代で回りました。

 

男性病棟

女性病棟
緊急外来

外科病棟

小児科病棟

新生児病棟

小児科外来

乳児の予防接種、

HIV幼児感染者の外来、

HIV感染者の母親とその母親から生まれてきた赤ちゃん専用外来の

合計で2ヶ月間の実習でした。

 

2年の後期は、老人医学、泌尿器学、小児科医学全般を

勉強したので主に子供たちの診察、診断等の臨床でした。

 

 

毎週金曜日にそれぞれのセクターで臨床試験があり、

最後の最後に臨床本試験がありました。

 

 

臨床本試験は小児科病棟で数人ずつ行われて、

またいつものように、一人ずつくじを引いて

くじに書かれたベットの番号が担当患者になります。

 

問診(100個ぐらいの質問をする)をし、データを取り、

頭の先からつま先まで患者さんのすべての体の器官を

視診、打診、触診、聴診し

診察をした時点で

この段階のみで考えられる診断結果を書き、

そして、ラボにまわす各検査、ラボ結果を想定して

それぞれの処方箋、薬だけでなく、その他の必要なケア等を

書きます。

 

制限時間以内にカルテを作成し、

それから一人ずつ、個室に呼ばれて、

30分から1時間もの間、

数人の医師や医療技術士からの口述試験になります。

 

それぞれの疾患についてや、

その疾患にともなう合併症、それぞれの検査所見、血液、造血器疾患の指標、赤血球、白血球、血小板、好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球、

ヘモグロビン等の数値、貧血の種類の見分け、巨赤芽球、続発性、溶血性、再不良性等
AST/ALT
、CRT, PH、CD4の数値とパーセント、尿、便、痰、胸水や腹水の検査、脳脊髄液検査、レントゲン、エコー検査・・などなど)

 

HIVの段階評価、各患者に合った抗レトロウィルス薬の組み合わせ、

投薬の薬の量、禁忌、 副作用、

抗生物質ならなぜこの患者にこの種類の抗生物質の投与を選んだのか、

その薬の性質について、各々細菌やウィルス等の性質など

ひたすら質問されます。。

 

私が試験で担当したのは、

男性病棟では、

立ち上がることすらできなくなった骨と皮だけになってしまった

ひどい栄養失調で梅毒にかかっていた男性。

外科病棟では、前立腺炎、カポシー肉腫のエイズ患者の男性。

小児科病棟では、

9ヶ月の赤ちゃんで、細菌性の下痢が

続き、肺炎、呼吸困難、脱水症状、

貧血、カンジダにもかかった女の子でした。

 

どのような投薬、用量、ケア、

酸素ボンベ(生理食塩水と、サルブタモール)いっぱいいっぱいでした。

  

でもなんとか無事に合格することが出来き、

先週待ちに待った5日間の冬休みでした。

 

私が昔通っていた東京のお気楽だった短大といまだに比べてしまうことが

あって、「あぁ、私が通っていた短大だったら、夏休み2ヶ月、冬休み1ヶ月以上、

さらに春休みもあったのになぁ」と思ってしまいますが、

今回クラスの半分近くはこの試験に落ちて、みんな休み返上で

病院で臨床実習をしていました。

 それに比べれば数日でしたがお休みをもらえて嬉しかったです。

 


そして今はもう新学期の3年前期がはじまりました。

そしてとても寒いです。。。(といっても最低気温6、7度ぐらい?)

 

毎年同じこと書いているような気がしますが

家の中が外と同じぐらい冷えるので

それが朝晩辛いです。。

 

 

この時期はみんな寒さをしのぐために使用量が増えるから

値上がりする炭、節約と思いたいけどあまりに家の中が寒いので

毎晩もう使ってしまっています。

 

寒いからと布団の中で勉強しようと思っても、

気づいたら勉強するどころかすぐに眠ってしまって 
朝目が覚めて青ざめることがとても多かったのでもう炭に頼ってしまっています。


 

炭が燃えて炭が赤オレンジ色をしていてとてもきれいで

ぼーと見入ってしまいます。。

栗山さやか | 勉強 | comments(9)

病院での臨床実習


今は、病院の産科病棟にある未熟児集中治療室で
臨床実習をしています。

小さな小さな赤ちゃんたち、
脳や体のそれぞれの器官がまだ
しっかり発達していなくて
お乳を吸う力がなかったり、低血糖症、低体温症、
敗血症、髄膜炎、呼吸器官等の問題等を抱えている子達がいます。

定義では2500g以下から低出生体重児(未熟児)になりますが、
ここでは1000gの子達も珍しくないです。

日本や先進国だったらたとえ500gで産まれてきても
育ってくれる可能性は十分あるようですが、
(世界最小は200g台の赤ちゃんだそうです。)
ここでは、900g以下になると生きていくことは
とても難しく、産まれて数日以内に亡くなっていってしまいます。


今日も保育器の中で酸素ボンベをつけながら
苦しそうに一生懸命していた息をしていた
小さな小さな体の赤ちゃん。
亡くなっていってしまいました。

週末も勉強小屋の隣に住む20歳の
男の子が亡くなったと連絡が入りました。

周りでいつも子どもや若い子が亡くなったと
お葬式があります。

ここでは、赤ちゃん、子どもたち、
若い人たちが多く亡くなっていき、

いつだったか、モザンビークで知り合った
どこかの先進国の子が話した、
「ここではたくさんの命が産まれて
たくさんの小さな命が亡くなっていくね。。」
って何気なく言った言葉をまた思い出し、

ここで多くの子どもたちが亡くなってしまうのは
病院の設備等の問題もありますが、
人々の無教育と貧しさが大きな原因だと
いつも思います。

もっと勉強を頑張り、
色んなことに対応していくことが
できるようにこれからも頑張りたいです。

協会の子どもたち、日曜日には
先週の国語の試験に続き
今回は、算数のテストをしました。

みんな一生懸命解いていました。

1年生のクラスの子達は
足し算を自分の手の指、
足の指を使って数えていて
かわいかったです。

また採点結果報告しますね。




 
栗山さやか | 勉強 | comments(4)

寒くなってきました。


ブログの更新が遅くなってしまい

協会の活動報告もできずにいて

たいへん申し訳ないです。

寒い冬に近づいてきて、
毎朝4時起きが辛い毎日になってきました。

 

医療学校で老人医学、泌尿器学、小児医学の

学期筆記総合試験がありました。

 

小児科医学では出題範囲が2000ぺ-ジ以上で

更に勉強漬けになっていました。

 

先週からまた病院実習も始まって、

朝7時から病院での実習、午後は学校に戻り疾患討論会、

夕方からは強制勉強会です。

週末の夜も交代で夜間実習が緊急病棟ではじまります。

 

実習でも毎週金曜日は、それぞれの病棟で診断、投薬等の

実技試験です。

 

おとといの土曜日は、午前中は医療学校の清掃、

午後から協会の勉強小屋に行って

協会の子供たちも

それぞれのレベルに分かれて

国語(ポルトガル語)のテストをしました。

 

みんなとても緊張していましたが

一生懸命取り組んでいました。

 

協会の子供たちが通う政府の学校に

行ったときに、

先生たちが協会の子どもたちが持っている袋でわかるのか
「あなたの協会に通っている子供たちは

学校のクラスの中でもとても優秀だわ。

しっかり勉強教えているのね」と

また言ってくださりとても嬉しく

こういった機会を与えてくださる

ご寄付をしてくださっている日本のみなさまに

心からお礼申し上げます。

 

ブログの更新が止まってしまっていましたが
なるべく更新できるようにします。
本当にごめんなさい。



 

栗山さやか | 勉強 | comments(6)

嬉しい日本語があるページ


変わらず勉強漬けの毎日です。

この医療技術学校に入る前は、
ここの州にある他の大学(国立)に通う子たちから
先生が休み明けに出勤してこなくて、夏休みが4ヶ月ぐらいあったり、
夜間の部の子達が停電がひどくて授業にならないとか、
大学もなかなかいい加減なことが多いなぁと話をきいていたので、
医療学校も適当な感じかなぁと思っていました。

ですが、入った初日からそうではないことがわかり、
今日までなんとか退学にならずにきていますが、
何か問題を起こしてしまわないか、処罰を与えられないか、
強制退学になってしまわないかと毎日緊迫してしまっています。

入学した日から卒業する日までのカリキュラムも
週単位で計算され、
1、2時間単位で終わらせる授業のページも決まっています。

1日7時間の授業と強制勉強会、または病院実習、夜間実習
講習会、レポート提出、いつもびっちり1日のスケジュールが入っていて、
それと驚いたことに入学当初から全ての授業、パワーポイントと
大きなスクリーンを使っています。

私が10年以上前に通っていた、ゆるい感じの東京の短大の授業とは
全く違い、ここまで厳しい学校で今まで勉強したことがなかったので
今は2年生の後期ですがいまでも必死です。

いつも不安の中勉強していますが、
特に心が和む瞬間があります。

使っている教科書や、学校の図書室にある
ポルトガルやブラジルで出版された、
大きくて分厚い(2500ページ以上・・)とかの
医学書の中にも時々
日本語がついた病気の名前等を発見できることです。

発見した場所や人の名前を取った、
川崎病(小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群)
橋本病(慢性甲状腺炎)、
敗血症に対する血管収縮薬、
気管支喘息発作時の気管支拡張薬
気管拡張剤にもなる副腎ホルモンの
アドレナリンを発見した高峰譲吉さん、
ここでもいつも聞く
重要な病原菌の赤痢菌(shigella) を発見した
志賀潔さん。。。

日本の昔のかたがたが発見したんだなぁと
当時の状況を勝手に想像して
素晴らしいなぁとじーんとします。


今は小児科医学を勉強しているので
この間の授業でも川崎病が出てきて、
休み時間にクラスメートの一人が
「川崎ってバイクの名前だー。
さやかー日本のでしょ?」
と聞いてきて嬉しくなりました。


2月1日から始まった今学期は日本のように春休みはなく、
7月中旬まで一気に続きます。
頑張りたいです。





 
栗山さやか | 勉強 | comments(7)

実習のこと。

 

ちょうど一年前、

初めて病院での実習が始まる前、

クラスメートの子たちに、

「さやかが実習耐えられるか心配だよ」って

言われ なんでだろうと思っていると

 

「実習生の立場は、病院で働く他の人たちから

動物みたいにひどい扱いうけるからね。 

無視されたり暴言はかれたりね。

さやかは肌の色が違うから逆に良く接してくれる

医師もいるかもしれないけど、逆に人種差別されたりするかもね」と。 

 

学校の先生も

「ひどい扱い受けても耐えるように。 反面教師だと思いましょう。」と。

 

1年前に初めて実習を始める前、とても不安でしたが、

しっかり教えてくれる外国人、モザンビーク人の医師や医療従事者の方々が多くいて、

人種差別的なこともありましたが、耐えられる程度で、
指導で怒鳴られて泣きながらもみんな必死に勉強しています。

 

朝7時から病院の実習がはじまって、午後は、

学校に戻って討論会、それから強制勉強会があります。

 

討論会の発表は監視の先生によっては、ノートなどは禁止で全部暗記してみんなの前で

それぞれ与えられた疾患について発表、そのあとレポートの提出をします。

私は、甲状腺疾患についての発表で、

実習の勉強、協会の仕事と並行して準備しています。

 

それと同時に宿題でそれぞれの外来で診察した患者さんの5つ診断書の提出もあり、

(1つの診断書作るのに2時間はかかる。。)
週末は、緊急病棟で夜間勤務実習、夕方5時から朝7時までも交代で始まり、

だいぶ毎日寝不足でふらふらしています。

 

「ここの病院にいる外人の人は医師だけだよ。

あなた、外国人でわざわざモザンビークの病院で学生して、難民かなんかなの?」と聞かれることもあり、

そういうときは、

「難民ではないですが、ここの風土病や感染症などの勉強にも興味もあり、

いつ退学になるかわからないけど、できるかぎり頑張ります」と

答えています。

 

自分のことをこそこそ言われているのは、

いつも感じていました。

 

この間、夜勤実習明けで後ろの小さな部屋で
1人で疲れたなぁと思って着替えていたら、

たまたま隣の部屋で看護師さんたちが話している声が聞こえてきました。

 

なんか悪く言われているのかな、ってがっくりしながら着替えていたら、

「あの日本人の学生、私去年の実習のときから見てるけど、

いつもどんな患者に対しても優しく接していてびっくりだよ。」

って聞こえてきて、なんだか少しだけ認められたような気がして嬉しかったです。

 

ここでは、患者さんに挨拶などしない医療スタッフが多いのも事実です。(多忙など色々なことがからんでいるのかもしれませんが。。)

 

今週は歯科医学の実習をしていて、私も患者さんたちの歯を

専用ペンチで抜く実習をしていますが、歯科技術士さんたち、

多忙なこともあるからかもしれませんが、

患者さんに説明もなく、口開いて局部麻酔を注射して、

歯を引っこ抜いているかたもいて。。

 

でも逆にこういう環境が当たり前の中で、丁寧に対応している看護師、
医療技術師、医師を見ると
感動します。

 

 

写真

 

写真1 薪割り、ジンバブエの子達です。

 

写真2 ジンバブエで薬草の講習会のときの写真、

講師はイギリスのかたでした。

 

写真3 モザンビークのある高校の学校の寮の部屋 
50人ぐらいで一つの部屋です。

冬の時期暖かくていいかもしれませんが、

夏は扇風機などないため、暑くてたいへんそうだろうなぁと

思いました。

あと喧嘩などもすごそうだなと思ってしまいました。




栗山さやか | 勉強 | comments(5)
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