自給自足で暮らすご家族と学校に通えない理由のひとつ
モザンビーク北部は今約6か月続く雨期の時期に入っています。この雨の恵みで作物が育ち、およそ5月前後に収穫時期になります。そして自給自足で暮らすご家族は一家総出で畑を耕します。
自分が暮らす集落の土地も売買されてはいますが、せっかくできた作物が盗まれてしまう頻度も上がってしまうことに加え、
現金収入がほとんどないご家族は、畑を所有するためのお金を手に入れることは簡単ではないので、多くのご家族は人里遠く離れた奥地に、竹などでできた簡素な掘っ立て小屋で寝泊まりし、食べ物を得るために畑を日々耕し
数か月そこで暮らすことが多い現状があります。
子供たちも1年のうち半分ほどの雨期の季節はそこで暮らし、日々くわで畑を耕したり、幼い兄弟のお世話、水汲み、薪拾いをし、収穫が終わる時期になると小学校がある集落に戻ってきます。
こういったことが、子供たちが学校に通えない原因のひとつになってしまっています。このようなケースに対してアシャンテママでは、子供たちが集落に戻ってきたときに、小学校入学支援を行うと共に、授業の遅れを取り戻すためにアシャンテママの教室を開校しています。
また小学校は出席日数が足りなくても、年度末の最終試験に合格すれば進級できるので、一人でも多くの子供たちが入学できるよう、中退することがないように、今後も支援していければと思います。
いつもご支援心から深く感謝申し上げます。
【写真】アシャンテママの教室に通う子供たち