大きな国際機関の女性に対しての性的虐待疑惑のニュース
WHO職員の性的虐待疑惑 53か国が説明要求
(Yahoo! ニュース)
このニュースBBCのラジオでも流れていて、それを聞いて証言をした女性たちの身に危険が及んでしまわないか心配すると同時にほっとした自分がいました。
やっと大きなニュースになったと。
とても悲しいことですが、現地にいるとこういったことは耳にする話でした。
残念ながらこれはいくつかの国の難民キャンプ内でも起こっていたと難民の友人からも聞く機会がありました。
やはり、難民や被災者対職員(特に現地スタッフ)は、弱者対権力者みたいな構図になってしまっていると感じている人々も多かったと思います。
今回の紛争でも紛争から逃れてやっとたどり着いた避難場所で、女性が体を提供しないと食料配給が受けれなかった、お金を払わないと無料であるはずの食料支給券が手に入らなかったというニュースも目にしました。
無料で救出してもらえるはずの紛争地からの軍救援飛行機も最初は子供や妊婦病気の人を無料で運んでいたのに、途中から現地の人たちにとったら大金を払った人だけ順番に乗せてもらえたとニュースを先日読んだばかりです。
ただその事実を公にできる力のある機関もそのことを公にして交渉を台無しにしたくないので詳細は話してくれなかったとのことでした。(こういったことがニュースになるだけでも救いの一歩な気はしますが、ここでも腐敗などの問題を記事にするジャーナリストが殺害されたり、誘拐、行方不明になったりすることもあります。)
また、難民キャンプで生活する人には1日1900カロリーの食糧支援が約束されているはずですが、ある難民キャンプでは、実際難民の人たちの手に渡るのは数か月に一度とてもわずかな食糧で。一体どこで消えてしまっているのかと。
被害に遭ってしまっても結局訴えるところがない、訴えたところで揉み消され、今度は自分の身が危険になる、自分の家族に危害が及ぶ恐怖があり結局は泣き寝入りになってしまったままという現実があると。
私自身、日本にあるこの組織の事務所にこの声を届けるべきと思いながらも、以前声を上げた難民の方たちがその後どうなってしまったのかも聞いています。単なる部外者である私個人であっても、伝えることで何がか少しでも動く可能性を信じたいですが、その情報を提供した難民の友人たちが特定され、その後彼たちがどうなるのかが恐怖で動く勇気がありませんでした。
アシャンテママを立ち上げる前に私がボランティアしていた現地の小さな団体で、大きな国際援助機関と一緒にプロジェクトをするという案があり、企画書を審査してもらう機会がありました。
その担当者はニヤリとした顔で、私に夜、彼の泊まっているホテルの一室に来ることを要求しました。
なぜホテルの一室なのか、なぜ私が夜一人で行かないといけないのか(他にもスタッフは大勢)、夜暗くなってからふらふら外に出ること自体が危険な場所で、警察も頼ることができない場所で。もちろん行きませんでした。
結果企画書もこのことが関係しているかはわかりませんが、審査に落ちました。
この担当者は、ヨーロッパに留学経験もある医者であり、首都で薬局もいくつか経営しているとても裕福な人と聞きました。
彼が「アフリカで医者なんてやってられないよ。給料激安すぎて。国際機関はいいよー。給料すごくいいから。」と。
彼が、私がアジア出身なのもあってか、児童買春撲滅のためにタイに行ったと話をしてくれ、夜は、未成年の子を買春してとても楽しんだとニヤニヤしながら言いました。
私が勇気を振り絞って「ひどい。なぜそんなことをしたのですか?」と伝えると、「やっぱり現状を知らないといけないからね、それに違う人種と経験することにも興味があったから。すごく安かったしね」と。
昼は経費を使い飛行機に乗って別の大陸に行き高級ホテルに泊まり、児童買春のための国際会議に参加し、夜そういったことをしたと笑顔で話してくる彼に、怒りと恐怖を感じ大きなショックを受けました。
私も小さな頃から知っているとても大きな援助機関で働いていたことも悲しく思いました。もちろんこういった人たちは数は多いかもしれませんが、全体の割合でみたらごくごく一部だと思います。
こういった組織で働く多くの方々は、それぞれの現地政府との難しい折衝をやり、世界情勢と現地で起きている現実を的確に分析をし問題解決に向けて日々働かれていると思います。
こういった組織以外にも権力者と呼ばれる多くの人たちの性犯罪を含む犯罪は想像していた以上に多い現実もショックでした。その後裁判もうやむやになって罰を受けない場合もあり。( ある権力者に知り合いの私もよく知っている7歳の子供がレイプされ、彼は何回か子供のレイプを繰り返していましたが、彼はその後仕事で昇格までしていた場合も。)
どんな高尚と呼ばれる仕事をしている人や地位がある人でもイコール人格者であるわけではなく、一定の割合でこういう人がでてしまうことは現実避けられないかもしれないと思うと同時に、少しでもこういったことが世界から減ることを願っています。
助けが必要な人が更に苦しみを受ける世界ではなくて、少しでも支援を受けることができれば、人としていけないことはいけないと考えれる子供たち、スタッフたちが育ってくれればとも願いアシャンテママの活動を続けさせていただいています。
私自身ももっと多くのことを学んでいけたらと思っています。
ご支援をして下さる皆様には心からお礼申し上げます。