ノンフィクションライター 近藤雄生さん
ノンフィクションライター近藤雄生さんの著書、『旅に出よう〜世界にはいろんな生き方があふれてる』(岩波書店) を、以前このブログでもご紹介させていただきました。
そしてこのたび、なんと近藤雄生さんご本人からメールをいただき、昨年10月に、新書を出版されそしてその中の一節に、旅をしていてそこからアシャンテママの活動を始めた私のことを書いてくださったと、海外までご著書を送ってくださいました。
(産業編集センター)
長い旅(約5年半、ご夫婦で様々な国への旅と定住を繰り返されながらルポなどを執筆されていた)から戻られ、その後の10年間の様々な日常、その日常の中で思い返す旅の日々、文章を書くというお仕事への想い、知り合った人たちのこと、歩んでこられた道、いつか終わりが来る人生についての思いなどのエッセイがまとめられ、優しい文章で書かれているご本です。
旅への想いだけではなく、自分にあまり自信を持てないなどの性格的な部分、学生時代の経験、人生観なども含めて共感できる部分が多く、引き込まれて、読み終わってしまうのがもったいなく思った一冊でした。
もう一冊『吃音〜伝えられないもどかしさ』(新潮社) という著書も読ませていただきました。日本に100万人の方が吃音と共に生きていて(近藤さんもそのお一人)、治療法の確立されていない吃音。
ご自身で取材をされたお一人お一人への歩んでいる人生に寄り添って書かれていて、その上で近藤さんの思いも書かれています。
吃音と共に生きる人々の現実、周りのご家族、様々な思いが書かれており、吃音と深く向き合った一冊です。私も読み進むにつれとても考えさせられました。
以前もお伝えさせていただきましたが、近藤さんが書かれる文章、誠実さ想いがグッと伝わってくる文章がとても好きです。何冊もの著書、ルポを書かれたり、ラジオにご出演されたり、何年も前から大学で旅と生き方等をテーマに講義もされていらっしゃいます。
近藤雄生さんのホームページ:
YUKI KONDO WRITER (https://www.yukikondo.jp)
著書を読むと近藤さんのお人柄の素晴らしさも伝わってきます。ぜひお手にとっていただけたらと思います。
近藤雄生(こんどう・ゆうき)さん
1976年東京都生まれ。東京大学工学部卒業、同大学院修了。2003年、自身の吃音をきっかけの一つとして、結婚直後に妻とともに日本を発つ。オーストラリア、東南アジア、中国、ユーラシア大陸で、約5年半の間、旅・定住を繰り返しながら月刊誌や週刊誌にルポルタージュなどを寄稿。2008年に帰国。大谷大学/京都造形芸術大学非常勤講師、理系ライター集団「チーム・パスカル」メンバー。主な著書に『遊牧夫婦』(ミシマ社/角川文庫) 、『旅に出よう 世界にはいろんな生き方があふれている』(岩波ジュニア新書)、『吃音 伝えられないもどかしさ』(新潮社) などがある。
〜産業編集センターの紹介文より〜